私は2017年12月から産休をとり、その後出産、育休期間中に英検1級の勉強を続け、翌年11月に合格することができました。
どんなスケジュールで勉強をしていたか、子供の月齢と合わせて振り返ってみます。
目次
産休・出産・育休中の英検1級再勉強プラン
産休に入ると共に、英検1級受験のため再勉強をすることを思いたち、当初は約半年後の2018年6月受験を目指しました。
当時は不合格Bぐらいの実力(全体正解率53%)で、かつ英検の勉強からはかなり長い時間遠ざかっていたので単語の暗記も1から始める必要がありました。
5ヵ月後5月の時点で、勉強の進捗、育児の負担、自分の語彙力・実力不足を感じ、受験を10月に延期。
残り5ヶ月は、かなり集中して勉強したと思います。
結果、10ヶ月間で英検1級に合格することができました。
英検1級再勉強の10ヶ月の記録
以下は、産休が始まってから10ヶ月間の間に、どのような英検の勉強をしていたかの記録です。
もちろん、子供の年齢や勉強の期間はひとそれぞれ。
これが正解なんてものはないと思いますが、妊娠していても、出産しても、育児をしていても勉強は続けられるということが伝わればと思い自分の勉強の記録をまとめてみました。
年月 | 月齢 | イベント | 主な勉強 |
2017年12月 | 産休開始 英検1級の勉強開始 | 語彙力強化 | |
2018年1月 | 0ヶ月 | 出産 | 赤ちゃんのお世話で勉強休止 |
2018年2月 | 1ヶ月 | 赤ちゃんのお世話で勉強休止 | |
2018年3月 | 2ヶ月 | 赤ちゃんのお世話で勉強休止 | |
2018年4月 | 3ヶ月 | 語彙力強化 | |
2018年5月 | 4ヶ月 | 1次試験5ヶ月前 | 語彙力強化+リスニング強化 |
2018年6月 | 5ヶ月 | 語彙力強化+リスニング強化 | |
2018年7月 | 6ヶ月 | 語彙力強化+読解強化+リスニング強化 | |
2018年8月 | 7ヶ月 | 英作文対策開始 1次試験2ヶ月前 | 語彙力強化+読解強化+英作文対策 |
2018年9月 | 8ヶ月 | 英作文対策 | |
2018年10月 | 9ヶ月 | 1次試験受験 1次試験合格 | スピーキング対策 |
2018年11月 | 10ヶ月 | 2次試験合格! |
さすがに出産直後は、勉強の余裕はなくお休みしていたので実質は8ヶ月の勉強期間ですね。
こうして振り返ってみると、たまたまとはいえ、英語4技能の勉強を段階的にしていたということがわかります。
英語4技能を段階的に勉強する
英検1級を目指して再び勉強を開始した10ヶ月間は、ざっくりと以下のような順番で勉強していました。
- 語彙力強化
- リスニング強化
- 読解力強化
- 英作文強化
いわゆる英語4技能と呼ばれる「読む・聞く・書く・話す」ですが、どの力が最初に身につくのか、ということを考えれば上記の順番は自然な流れだと思います。
この4つがバランスよく身につけられればベストですが、普通はちがいます。
4つはさらに2つに大別されます。
インプット : 読む & 聞く
アウトプット : 書く & 話す
普通はインプットが先で、アウトプットが後から身につきます。
赤ちゃんもそうですよね。話すことより、聞くことのほうが先にできるようになります。
書くことより、読むことのほうが先です。
逆にいうと、読む&聞くの土台があれば、書く&話す力も自然と身につきます。
一方で、文法・単語の知識は上記4技能全ての土台になります。
よって、語彙力強化に最初に取り組むことで4技能全ての力になるのです。
文法ももちろん大切です。
英検1級を目指すレベルの方であれば基礎文法はひととおり理解されていると思いますのでここでは割愛しております。
もう一度先程の順番を見てみましょう。
- 語彙力強化 → 土台づくり
- リスニング強化 → インプット
- 読解力強化 → インプット
- 英作文強化 → アウトプット
土台づくり→インプット→アウトプットの順番になっています。
順番で力をいれて勉強するスタイルがおすすめです。
しかし、この順番で「キッチリ分けて勉強する」ということではありません。
語彙の勉強をしているときに、飽きたらリスニングをする、たまにはリーディングもするというのは構いません。
目安としてどの時期に何に一番力をいれていたか、ということです。
1日の中で読む・聞く・書く・話すの全てを勉強する日があってもいいです。
「今月は語彙力強化月間!」というようにテーマを持って勉強計画をたてると長い勉強期間にもメリハリができると思います。
子供の成長と勉強
続いて最初に10ヶ月間の勉強記録のまとめをご紹介しましたが、ここからは子供の月齢時期にあわせてどんな勉強のススメ方をしていたか、具体的に紹介します。
出産前
勉強を始めたばかりの初期は語彙力強化に集中していました。
妊婦の頃が一番時間があります。
時間があるけれど、やる気がでない日も多いというのが特徴。
しかし出産前に語彙力UPにコツコツと取り組んでいたことがその後に大きく影響しました。
様々な方法を駆使して、なるべく多くの単語に触れるようにし、ひたすら単語を暗記することに集中しました。
その方法とは、この3つ。この方法で半年で4000語は覚えたと思います。
いろんな方法で覚えると、2つのメリットがあります。
- 飽きずに継続できる
- 同じ単語を違う方法で覚えると相乗効果で記憶に残る
単語の覚え方については以下の関連記事でも詳しくご紹介しています♪
子供が2ヶ月~3ヶ月の頃
出産後〜子供が2ヶ月になるまでは、英検の勉強は完全にストップしました。
この頃はとにかく自分の体力を回復させることが第一。
そして毎日赤ちゃんのお世話。母乳をあげること。
全てが初めてのことばかりなので、英検のことなんてすっかり忘れていました。
子供の月齢が3ヶ月を過ぎたあたりから、すこし自分の時間がとれるようになってきたので本格的に単語の勉強を開始。
この頃になると、育児にも慣れてくるので、勉強は気分転換としても生活にいいリズムを作ってくれます。
子供が4ヶ月~5ヶ月の頃
リスニングと読解はどちらもインプットですので、どちらが先でもかまわないと思うのですが、私の場合はリスニングが比較的得意なので、リスニング強化の対策を先にしました。
リスニングというのは、両手がふさがっていてもできる勉強なので、子育て中に勉強としては、比較的ハードルが低いのです。
初期は、NHKのラジオ実践ビジネス英語を聞く。(1日15分)
というのを、毎日の単語暗記メニューに週3日だけプラス。
実践ビジネス英語がいいのは、旬の時事ネタを扱ってくれるので、その後の英作文対策やスピーキング対策にも役立つ語彙やトピックの知識が自然と身につくことです。
また、ラジオを聞き逃しても、ネットで前の週の3回分を聞くことができるので、安心です。
テキストが無くてもかまわないなら無料で視聴できます。
テキストを購入したとしてもリスニングの教材としては最もコストパフォーマンスが良いと思います。
後期は、過去問のリスニング問題を繰り返し解きました。
英検リスニング対策については以下の関連記事でも詳しく紹介しております♪
子供が6ヶ月~7ヶ月の頃
読解対策を本格的に開始。
読解には大きく2種類あります。
まず苦手な穴埋め問題に着手しました。
毎日のルーチンの単語暗記にプラスして、10分~15分で過去問の穴埋め問題を解く。
全て解きつくしたら、また最初に戻る、をして同じ問題を2回以上解きました。
読解集中月間の後半では、長文読解対策。過去問の長文読解1問を15分ぐらいで解きます。
この頃になると、単語暗記、リスニング、読解と一日のメニューが増えてくるので、リスニングがお休みの日に読解をやる、などと少しバランスをとりながらすすめます。
一日にたくさん頑張りすぎると、続かなくなってしまうので。
平日どうしてもできないときは、思い切ってお休みにしてもOKとしました。
どうしても子供の機嫌が悪い時や、急な用事でルーチンがこなせないときはあるからです。
その分の遅れは、週末に旦那に協力してもらうなどで勉強時間を多めに確保して
遅れを取り戻します。
このように家族の協力を得るためにも、英検1級受験します!宣言を早めにしておくとよいです。
子供が8ヶ月の頃
試験まで後2ヶ月、英作文対策を開始。
この頃は、語彙力も大分ついてきているので、毎日単語暗記をしなくても大丈夫。
リスニング・読解も優先順位を下げ、英作文対策の勉強を最優先にさせます。
- 前半:最短合格!英作文問題完全制覇のテキストを繰り返し読む
- 後半:実践問題を1日1題
英作文対策の前半では、1日でまとまった時間がとれるときには、まず英作文対策のテキストを読むことからはじめます。
余裕があれば、リスニングか読解のどちらかひとつをやります。
直前1ヶ月は、英作文の実践問題に取り組み、1日1題の英作文問題を行います。
200語~240語の英文を書くので最低30分のまとまった時間が必要です。
時間のやりくりを工夫する必要があります。
幸いこの頃の子供は、月齢8ヶ月でお昼寝も決まった時間にしてくれるようになったので、子供がお昼寝タイムになった時間にすかさず机に向かうという毎日を過ごしていました。
英作文対策の詳細はこちらの関連記事をどうぞ♪
子供が9ヶ月の頃
1次試験終了後、すぐに2次試験対策=スピーキング対策に取り組みます。
結果は待たずに、すぐに始めたほうがいいと思います。
日程にもよりますが、結果が分ってから始めると最短で2週間で2次試験日が来てしまいます。
2次面接のスピーキング対策には、英検1級面接大特訓 二次試験対策 [ 植田一三 ]を使用しました。
テキスト・模範解答を毎日1章づつ読むだけでも効果はありますが、できれば、自分の回答を考えポイントをいくつか挙げておくのが望ましいです。
まとめ
最後に英検1級合格のために最も大切なことは、英検の過去問をとにかく解くことです。
1級に限らず、英検は過去問に始まり、過去問に終わると言ってもいいほど、過去問を解きつくすことが大切です。
英検の過去問をどう使うかについては、こちらの記事「挫折しない英検過去問勉の強法6つの秘訣」をご参照ください。
一度挫折してしまった私が言うのもなんですが、この方法で勉強すれば2度と挫折しません!
今回の記事は私の英検対策の試行錯誤のあれこれが詰まったまとめページでもあります。
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