今回はTOEICから郵送されてくる公式認定書のAbilities Measuredについて書きたいと思います。
多くの人は紙の公式認定書の到着前に、オンラインで既にスコアを確認しているので、公式認定書の方はちらっと見ておわり、なんてことになっていないでしょうか?
実は公式認定書の裏にあるAbilities Measuredは、次回TOEIC対策を計画するためのヒントが得られる貴重な情報源です。
今回はそんなAbilities Measuredの見方、またそこから素点を知る方法をご紹介したいと思います。
目次
TOEIC公式認定書のAbilities Measuredとは
アビリティメジャードAbilities Measured (=通称:アビメ)はTOEICの公式認定書Certificateの裏にあるこの黒い横バーで示された各英語能力の分析です。
リスニングとリーディングにそれぞれ5項目あるのですが、各項目は問題のPart1〜Part7の分類とは一致していません。
ややこしいですね。
Partに当てはめるとこのようになっています。
リスニングAbilities Measured パート対応表
Listening | Abilities Measured | 対応するPart |
項目1 | 短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる | Part1, Part2 |
項目2 | 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる | Part3, Part4 |
項目3 | 短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる | Part1, Part2 |
項目4 | 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる | Part3, Part4 |
項目5 | フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる | Part1, Part2, Part4 |
リーディングAbilities Measured パート対応表
Reading | Abilities Measured | 対応するPart |
項目1 | 文書の中の情報をもとに推測できる | Part7 |
項目2 | 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる | Part7 |
項目3 | ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる | Part6, Part7 |
項目4 | 語彙が理解できる | Part5, Part6, Part7 |
項目5 | 文法が理解できる | Part5, Part6 |
上記の表から、各項目について概ねどのPartについて述べられているのかがわかります。
また上段の数字は自分のパーセンテージ、下段の▲はその項目の平均値を示します。
しかしこれだけでは情報として十分ではありません。
そこでこの「アビメ」から各パートのおおよその素点を調べます。
TOEICおおよその素点を知る方法
結局、みんなが知りたいのは、「どこで何問間違えたのか?」だと思います。
特にTOEIC900点台後半を目指す受験者にとっては正確に知りたいと思うはずです。
つまり「素点」が分かれば、次への対策がしやすいですよね。
素点とは、単純に200問中何問正解だったか?という点数です。
リスニングとリーディングはそれぞれ100問ですが、TOEICのスコアだけではそれぞれ何問正解だったかはわからないのです。
それだけでなく、できればどのPartで多く間違えたのかというのも知りたい情報です。
そこで私は以下の方法で間違えた問題のPartを確認しました。
著書「金のフレーズ」の作者であるTEX加藤さんのブログ「TOEICオタクのブログ」を参考にさせていただいております。
- 平均値を見てフォームの確認
- 各項目の誤答数を調べる
- 誤答数の重複を除く
平均値を見てフォームの確認
TOEICの問題は同日に受けても全員が同じ問題を解いているわけではありません。
いくつか異なるフォームが存在します。
まずはアビメの平均値から自分のフォームを特定します。
以下の表から当てはまるフォームを決定します。
私が受験した第238回3月10日実施TOEICのリスニングのアビメは以下のとおりです。
これをTEX加藤さんのブログ記事の3月公開テスト正解数換算表を参考にフォームを確定します。
リスニングの平均値(▲の数字)
TOEICオタクのブログより
フォーム1 67 / 62 / 75 / 67 / 52
フォーム2 65 / 66 / 75 / 68 / 55
フォーム3 69 / 62 / 82 / 69 / 54
フォーム4 67 / 64 / 78 / 65 / 57
各項目の誤答数を調べる
自分のフォームに対応する誤答数表を確認します。
例えば、リスニングの項目2は94なので、表から誤答数は1となります。
誤答数の重複を除く
リスニングに関しては項目1〜4の合計が合計の誤答数になります。
項目5は重複するので無視します。
全部で100問なので、100から誤答数合計を引くことでリスニングの素点がわかります。
リーディングに関しては残念ながら正確な誤答数はでません。
しかし各項目の誤答数を見ることで概ねの素点の今後の対策が必要なPartがわかります。
ちなみにこちらが私のリーディングのアビメです。
先程の表から誤答数を調べるとこのようになります。
Part | 誤答数 | |
項目1 | Part7 | 4 |
項目2 | Part7 | 2 |
項目3 | Par6, Part7 | 5 |
項目4 | Part5, Part6, Part7 | 2 |
項目5 | Part5, Part6 | 1 |
リーディングは項目とPartの重複があり、単純に合計しただけでは素点はでません。
ここからは個人的な予想ですが、以下のような内訳でおそらく7問程間違えていると思いました。
過去の模試の実績や、受験時の感触などを参考に予想しました。
TOEICの受験後は、間違えたと思う問題や迷った問題など記憶に残っていることをメモして残しておくと得点分析に役立つと思います。
対象Part | 誤答数予想 |
Part5の文法間違い | 1問 |
Part6の穴埋め問題 | 1問 |
Part7の読解問題 | 5問 |
合計 | 7問 |
2019年3月のTOEIC分析
以上の方法で誤答数をチェックして、間違えた問題を分析してみると間違えている問題の傾向がわかり、今後の対策が立てやすくなります。
リスニングとリーディング両方の間違率をだしてみました。
先程の換算表の横に合計問題数がありますのでそれを参考にさせていただき、間違率を計算します。
このように表にするとよりわかりやすくなります。
リスニングはおそらくPart3で1問落としていると思います。
しかし素点99点でもリスニングスコアは満点になりました。
リーディングは、明らかに読解力不足です。
文法や語彙で間違えがあったことも悔しいです。
次回は文法・語彙のミスはゼロにしたいと思います。
また読解の練習を重ねて、「より早く、正確に」解く練習が必要かなと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
せっかくTOEICを受験したのですから、結果をよく分析して次に活かせるようにしたいですよね。
このようなTOEICの問題分析の解析を毎回行っていらっしゃるTEX加藤さんに感謝するとともに次回は私のアビメ結果もTEX加藤さんへフィードバックさせていただきたいと思っております。