英検1級合格後、初めて新形式のTOEIC問題を解いてみました。
TOEICの問題形式は2016年に改定されています。3年以上ぶりにTOEICを受ける人は、新形式の問題集を1度はやってから試験に望んだほうがいいと思います。
英検1級合格後に、旧形式のTOEICを解いてみて「英検1級合格後にTOEICは何点とれるか?」という記事を書きましたが、今回は新形式で解いてみました。
目次
新形式を学ぶための参考書
初めはなんといってもTOEICの公式問題集です。
以前はこのような公式問題集はなかったと記憶しています。TOEICもついに公式問題集をだしてくださったとは。たくさんあるので予算と時間に余裕があれば、複数冊やっておきたいところですね。
私はこちらのTOEIC公式問題集を使ってみました。
TOEIC新形式は何が変わったか?
公式問題集を購入すれば、新形式のどこが変わったのか詳細は全て書かれています。ざっくりとこのような違いがありました。
- リスニングPart1の絵をみて答える問題の数が減った
- リスニング後半Part3&Part4の問題に、図表も参照する問題が増えた
- リーディングPart5短文穴埋め問題が減った
- リーディングPart7にトリプルパッセージの問題が増えた(3つの文章を読んで答える)
全体の変化の傾向としては、より多くの情報から答えを導きだすというパターンの問題が加わり、問題のバリエーションが増えたようです。
問題の種類は増えましたが、難易度は以前と変わらないという印象です。
読解問題に以前にはなかったタイプの問題が登場
問題の出題形式のほかに、だされる問題そのものにも時代を反映したような変更がみられました。
- LINEのやりとりのようなパッセージ
- 文中に出てきた文章の引用して、
“xxxxx” とあるが、この意味に近いものを選択するという問題 (例1) - “xxxxx” という文章は、どこに入るのが適切か問う問題 (例2)
例1 : The phrase “XXXXX” paragrah 3, line 1, is cloosest in meaning to
(A) pledging
(B) likely to succeed
(C) suggesting
(D) recently hired
例2: in which of the position marked [1],[2],[3] and [4] does the following sentence best belong? ” XXXXX”
(A) [1]
(B) [2]
(C) [3]
(D) [4]
例1のような文脈における単語の意味を選択する問題だったり、例2のような文章全体の流れを理解して、抜けている文章をどこにいれたらよいかを選択する問題が目新しいと思いました。
英検1級合格後にTOEIC新形式をといたら
素点 | スコア(推定) | |
リスニング | 96/100 | 490 |
リーディング | 93/100 | 490 |
Total | 189/200 | 980 |
スコアは受験した時の問題の難易度により前後するので、あくまで推定ですがスコアで980ぐらいまでとることができました。
前回、旧形式で1度一通りの問題を解いているので、TOEICの問題の解き方を少し思い出したことにより、自然とスコアがあがってます。
この結果からも言えることですが、TOEICは解けば解くほど、受ければ受けるほど、スコアはのびます。
単純に問題に慣れるということが、スコアアップの理由です。
なので点を伸ばしたい方は、問題集を何度も解く!何回も受験する!たったこれだけでも伸びます。
新形式で問題を解くときに意識したポイント
- リスニング ⇒ 問題の先読み
- リーディング ⇒ とくになし
TOEICで満点をめざすためには、リスニングの先読みは必須です。Part1とPart2の問題のインストラクションが流れている時間に、Part3以降の問題を先読みします。
新形式となり、特に後半はひとつの文章に対して3つの質問に加えて、図表を見なくてはならないので先読みしなければ回答はできないと思います。
まずは図表がついている後半の問題に目をとおしておくといいと思いました。
900点より先はどこを間違えるか?
今回、リスニングで4問とリーディングで7問の合計11問間違えたのですが、どんな問題を間違えたのか簡単に分析してみました。
リスニング間違い4問
1位 聞き取りミス
リスニングは全て聞き取りミス。2回目に聞けば回答できる、もしくはスクリプトを読めば回答できる類のミス。集中力を欠いていた、問題を十分に先読みできていなかったなどの理由。
リーディング間違い7問
1位 5問 読解不足
2位 2問 語彙
リーディングは、ほぼ読解不足によるもの。時間が十分かけて、しっかり読み込めば解ける問題。語彙の知識不足による間違いは2問で、文法による間違いはなし。
TOEIC満点までに必要なこと
900点以上から満点にするまでに必要なことが、上記の結果から見えてきました。英検1級レベルの語彙や文法があれば、TOEICの満点はとれる可能性があります。
しかし、TOEIC特有の情報処理能力を問われる問題については、いかに早く正確に解くかという訓練をしなければ、950点から先の点数は伸びずらいと思います。
リスニングについては、問題を先読みして解くという練習。リーディングについては、速読して、正確に答えにあたる部分をみつけだすという、読解力の強化が必要と思われます。
TOEICの単語の難易度
TOEIC満点をとるために必要な語彙数は英検1級より多くはないと思います。
TOEIC単語対策で多く名前があがっていた「金のフレーズ」のアプリ版を参考にして900点台をとるための単語を復習してみました。
結果、英検1級合格後にやると、「物足りないレベル」です。
でてくる単語はほぼほぼ知っているという感じ。
同じ単語で複数の意味がある場合で、TOEICで狙われやすい意味の方を抑えておくというぐらいでした。
このことからも分かるように、TOEICで満点をとるための語彙力は、英検1級レベルがあれば十分といえます。
満点をとるために必要な要素は語彙以外の部分になるでしょう。
まとめ:TOEIC新形式で990をとるには
- リスニング問題は先読みする訓練が必要
- リーディングは速読&情報処理能力の訓練
- 語彙力は英検1級レベルで十分足りる
- 文法は英検準1級レベルで十分足りる
- 問題を繰り返し解く