英検の過去問題集は毎年新しいものが出版されています。
では古くなった過去問題集は皆さんどうしていますか?
「5年も10年も前の過去問題集を大事にとっておいたところで、使わないから捨ててもいい?」
「去年やおととしの過去問でも今年の英検対策の勉強の教材として使ってもいい?」
断捨離とか、ミニマリストとかの最近のモノを捨てるブームに逆行しますが、私は英検の過去問を合格するまでは捨てない派です。
実際に、2018年度の英検1級に合格した際に、2012年度の過去問で勉強をしていました。
もちろん、最新の過去問題集も使用していましたが、古い過去問題集にも使い道はあるんです。
今回は、英検の過去問題集を捨ててはいけない理由と、古い過去問の活用法のご紹介です。
目次
なぜ英検の過去問は合格するまでは捨てないのか
私は英検の過去問は古くなっても捨てない方がいいと思っています。
その理由は大きく2つあります。
理由1:過去問は何度も解いて価値がでる
英検の過去問は何度も繰り返し解くことで価値がでるものです。
一度解いたから終わり!なんていう過去問の使い方はもったいないです。
私は英検の過去問を解くときには、問題に書き込みをせず、解説に書き込みをしまくります。
そうすることで、問題は何度も繰り返し使うことができます。
また、わからなかった問題や間違えた問題、不明な単語などは解説の方に蛍光ペンでマークしておきます。
これは2回目以降に過去問を解き直したときに、同じ問題でつまづいてないか、同じ単語を覚えていなかったかなど自分の弱点をより深く知るためです。
2回目、3回目と同じ問題を繰り返しといて、出題そのものを覚えてしまっても問題ありません。
この繰り返し解く練習に過去問の新しい古いは関係ありません。
理由2:過去の出題傾向を知るため
2つ目の理由は、英検の過去の出題傾向を知っておくためです。
英検の公式ホームページでは、常に最新の過去3回分の過去問が掲載されています。
しかし新しい過去問が追加されるたびに、古いものは消えていきます。
つまり英検公式ホームページでは過去1年以内の問題傾向しかわからないのです。
古い過去問をとっておくと、それより前の傾向を調べることができます。
「そんなに前の情報っているの?」
と思いますか?
例えば英検準2級以上は英作文が出題されますね。
英作文の出題は1回につき1問です。
過去3回分であれば、3問のサンプルしかないわけです。
過去10回分でも、たったの10問。
問題傾向を見るのにサンプルは多い方がいいでしょう。
古くなった過去問の活用方法
過去問は「何度も繰り返し解くため」&「過去の傾向を知るため」に使える勉強ツールなのです。
一度買った過去問はしっかりと使い倒して、合格してからバッサリと捨てましょう。
さて、ここからは古い過去問の使い方のヒントをご紹介します。
英検準2級以上は英作文出題傾向チェックに使う
前述した通り、英検の2級以上は英作文の出題がありますね。
過去の英作文の出題傾向を知るため、英作文の練習のために古い過去問も活用します。
英検1級の場合は、英作文のテーマが毎回変化します。
経済、犯罪、環境、戦争平和、人権、国際、スポーツ など多岐にわたります。
2019年度第1回の英検1級英作文問題はこちらでした。
Agree or disagree : Infectious diseases will become a bigger problem in the coming decades.
2019年度第1回 英検1級英作文の出題
過去10回分の英作文のトピックをご覧になるとわかると思います。
過去10回分のジャンルに「医療」は出題されていませんでした。
直近で出題されている問題については、繰り返し出題はされないと予想することができるわけです。
英検3級以上は2次面接の練習に使う
意外と見落としがちなのですが、旺文社の英検過去問題集には、2次面接の過去問も掲載されています。
2次面接で問われる質問、及びその模範解答が解説に載っています。
英検公式ホームページでは、2次面接の問題サンプルはありますが、過去問は掲載されていないので、貴重な情報源ですね。
語彙力チェックに問1の語彙問題だけを解く
古い過去問題集が数冊あると、語彙力のチェックに役立ちます。
シンプルに受験する級の語彙レベルがどれぐらいアップしたのかをチェックするために、問1の語彙問題だけ解いてみましょう。
問題数は受験級によって異なりますが、英検1級ならば25問です。
25問中、何問正解できたのか?
それによって語彙力がアップしたかをチェックします。
問1の語彙問題は、正直、古くても新しくても大差はありません。
むしろたくさんの過去問を繰り返し解くうちに、似ている出題があることに気づくでしょう。
「英検あるあるに気づく」ためにも古い過去問を繰り返し解くことは役にたちます。
弱点強化のために特定の問題だけを過去10回分連続で解く
弱点強化のために、古い過去問を活用するのも1つの方法です。
自分の苦手な問題だけをピックアップして、過去10回分を解く、という方法です。
例えば、私は英検1級の問2の穴埋め問題がどうしても苦手でした。
ですので、2012年度の古い過去問で穴埋め問題だけを集中して解く練習をしました。
苦手克服のために、問題数は多い方がいいですよね。
古い過去問もこうして役立ちます。
中古の過去問を使う場合の注意点
ここまで古い過去問の活用方法を色々ご紹介してきましたが、注意点もあります。
古い過去問でも十分活用できますが、古すぎる過去問だけを使う人は注意が必要です。
- 2016年度から英検の問題形式が変更していることを理解する
- 最新の過去問題集も合わせてチェックする
英検も時代とともに変化しています。
英検は変わらないところもあり、変わったところもある。
なので変わったところはしっかり抑えておかなければならないということです。
特に2016年度より前の過去問で勉強をされている方は、新形式の最新の過去問題集もやっておくべきです。
今の英検を知った上で、過去の英検も知る。
というのが正しい過去問の使い方です。
受験した問題用紙も過去問になる
最後に自分自身が受験した英検の問題は持ち帰ることができます。
持ち帰った問題も当然過去問になります。
合格するまでは大切にとっておき、一度間違えた問題から自分の弱点を分析しましょう。
覚えておくべき単語、フレーズ、文法を復習して自分のモノにします。
自分自身の経験は、過去問よりも大切な財産になりますから。
不合格だったからといって問題や、届いた通知票に恨みをぶつけて捨ててしまってはいけません。
不合格から学べることはたくさんあります!
まとめ
英検の過去問を捨てるときは、合格したときです。
それまではどんなに古くなっても過去問だけは保管しておいてください。
もう英検なんてどうでもいい!って本気で思わない限りは。
英検は、諦めなければ合格できますよ!
皆さんの合格をお祈りいたします!