幼児の英語教育はいつから、どのようにはじめるか

最近よく、「幼児の早期英語教育」や、言語習得の「臨界期」などといった言葉をよく耳にします。英語が小学校から必須教科になるということもあり、子供の英語教育についてますます関心が高まっています。
「幼児の英語教育って早ければ早いほうがいいの?」
「子供に英語を教えるためには、何から始めたらいいの?」
など、幼児の英語教育に関する疑問も様々。私自身も満1歳となった自分の息子に英語をどう教えるかについて日々悩んでいます。

目次

言語学習の臨界期って結局いつなの?

早期英語教育について語るとき、かならず出てくるのは「臨界期」
言語学習の臨界期とは、人間がバイリンガル、つまり2つの言語のネイティブになることができる期限年齢のことです。
3歳までとか、7歳までとか、12歳までとか、人や文献によって言われている年齢は様々です。結局、仮説の話なので何歳までに英語を取得しなければ、バイリンガルになれない!ということはないと思います。
一方で、早期英語教育は日本語習得の妨げになるなどデメリットがあるということも言われていることもあります。結局、早期英語教育は良いのか悪いのか、疑問をもつ人は少なくないと思います。
はたして何が真実なのか、私自身も自分の息子で日々研究?の毎日です。
世間で言われていることや、ニュースやネットの情報を鵜呑みにせず、子供にとって何が大切なのかを自分で考えて、ベストな選択肢を選びたいと思っている今日この頃です。
臨界期はあくまで参考値。数字にあまりこだわらず、自分の子供にとってベストなタイミングで、英語の勉強をはじめてあげるのが一番かと思います。

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0歳の英語育児は?

脳が急激に成長する7ヶ月~8ヶ月ごろに英語教育をはじめるとよいとどこかで読み、私自身少し考えたこともありました。
しかし、結局0歳の間は特に熱心に英語を教えるということはしませんでした。
個人的には、日本語もたいしてわかってないのに、英語を熱心に聞かせても混乱するだけだろう、と率直に思うからです。
また、英語はできるようになってはもらいたいけど、それよりも今はもっと大切に育みたいものがあると思ったからです。
親子の愛情とか、体を動かして遊ぶことや、頭や指先を使って積み木なので遊ぶことなどです。
唯一、英語に関して取り組んだことは、この2つです。

0歳英語教育
  • 英語の音楽や動画を、聞かせたり見せたりする
  • 異文化交流

1つ目は英語の音楽や動画に触れさせたこと。これは主にYouTubeの英語の動画です。すこしタブレット操作できるようになってくると、履歴から自ら英語動画を選んで再生させていたりしていました。
ただ、こういった動画をタブレットで見せると、小さいうちからYouTube中毒になってしまうというデメリットもあります。時間を決めて見せるなどの配慮が必要かと思います。

2つ目は異文化交流。といっても、たいしたことではなく、知り合いの外国人に会わせる、話しかけてもらうというだけです。
役に立っているのかはわからないですけど、「世界には、違う言葉を話す人がいる」ということを教えるつもりで、積極的にそのような場に連れて行きました。
外国人というものに抵抗がなくなればいいなあと思っています。

子供に求めるのは?

幼児の英語教育を考えるにあたって、まず最初に子供にどう育ってもらいたいかを考えてみると、おのずとその答えがでてくるような気がします。
「臨界期」って、結局はバイリンガルに育てるための目安の期限です。
でも自分の子供に本当にバイリンガルになってもらいたいですか?
2ヶ国語ネイティブはすばらしいと思いますし、そうなれる環境やチャンスがあればとてもいいと思います。
しかし、日本人の両親の下、日本で普通に生活していてバイリンガルを求めるのはちょっとハードルが高いかと。
私は自分の子供にバイリンガルになってほしいとは思いません。
しかし、英語は使えるようになってもらいたいと思っています。それがいつからか、どれくらいかはまだわかりません。「英語」という特技があれば、できることの選択肢や、視野が広がるということを知ってもらいたいと思っています。

バイリンガルではなくても、世界で活躍する人々はたくさんいます。
むしろそういう人たちは、英語は仕事のためのツールと割り切っています。
かたことのブロークンイングリッシュでも、海外を飛び回る社長や、
英語だけでなく、ITの知識があったり、営業力やプレゼン力があったりして、グローバル企業で活躍する優秀な人材もたくさんいます。
そういう人たちがすごいのは、英語ができることではなく、英語を生かして世界や可能性を広げているからだと思います。
英語ができたらすごい、でもそれ以外のこともできなければ英語は活かせないと思うのです。

バイリンガルを目指すのでなければ、臨界期は意識しなくてOK!
子供が英語に興味をもったときに、英語の教材や学ぶ手段を提供してあげられたらいいですね。

英語早期教育の適正時期
  • バイリンガルを目指すなら、「臨界期」といわれる7歳前後までに英語を習得できる環境を
  • 目指すものがバイリンガルでないなら、「臨界期」特に意識しなくてOK。子供が興味をもったときが、始めるとき!

語学はアプリ

以前、林修先生の初耳学で「語学はアプリ」と例えていらっしゃって、なるほどと思いました。
語学はアプリといっても、アプリを使って英語を教えるって話ではありません。(笑)
子供を携帯に、語学をアプリの1つと例えた話です。
「アプリを動かすスペックをあげておけば、アプリが簡単に入る頭になる」ということ。
幼い頃に考える力、学ぶ力の基礎を育てれば、その中に入れるアプリはなんでもいい。
英語であっても、数学であっても、子供に考える力、習得する力が備わっていれば、すんなりと身につきます。
ですので、幼いころの教育は、英語そのものに力を入れるよりも、子供が自分で考える力を育てるほうがいいというようなことをおっしゃっていました。
結局のところ、頭のいい子になるように育てればよく、英語の優先順位はそんなに早くないということです。

幼い子供のためにできること

わが子はまだ1歳なので、英語を本格的に教えるにはまだ早いかなぁと思っています。しかし、日常の中で自然と英語に触れられるように、英語が併記された絵本を買ってみたり、英語の歌を聞かせてみたりしています。
赤ちゃんは、英語か日本語かというよりも、楽しいか楽しくないかで選んでいるようで、英語の歌やアニメも喜んでみています。
そうやって、日本語以外の言葉も抵抗なく受け入れることが、今の時期にはちょうどいいかな、と思っています。

親が勉強している姿をみせる

もう少し大きくなってきて、日本語のひらがなを勉強するように、英語のアルファベットを覚えられるようになってきたら、子供のために親ができること。
それは、「自分が勉強している姿を見せること」だと思っています。
私は父が何か必死で資格の勉強をしている姿を見て、大人になっても勉強ってするんだな。好きなことの勉強はなんだか楽しそうだな。と思った記憶があります。
私はそんなに勉強嫌いの子供ではありませんでした。勉強してほめられることや、成績上位に発表されることに異常なくらい喜びを感じていた子供だったかもしれません。(その反動で、大学生になって全く勉強をしなくなってしまいましたが)
そう考えると、勉強が面白いと思わせてくれた親に感謝です。
私も自分の子供に大人になっても勉強する姿をみせて、学ぶ楽しさを背中で教えたいとたくらんでいるところです。
私が毎日英語の勉強している姿を見れば、英語ってなんだろう?おもしろいのかな?と子供が思うきっかけになるかもしれません。
子供と一緒に英語を勉強することができたら、理想的ですね!

まとめ
  • 英語学習の臨界期はバイリンガルになるための目安
  • 0歳の英語教育は、英語に楽しくふれさせること
  • 子供になにを求めるか、もう一度考えると対策が見えてくる
  • 子供のために親ができること=自分が勉強している姿をみせる

ABOUTこの記事をかいた人

忙しくても子育てしていても英語を学びたい、仕事に活かしたい人を応援・サポートしています。 2008年通訳案内士資格取得。現在は外資系企業に勤務。 2018年育児休暇を取得中に独学で英検1級に合格。 2019年現在TOEIC970取得 英検1級の勉強法や、仕事で使える英語術・コミュニケーション術を発信しています。 英語の勉強についてご質問&ご相談があればお気軽にお問い合わせください。