前回、英検1級ってすごいの?役に立つの?
という記事を一般的な視点で書きましたが、
今回は、主婦が英検1級をとることの意義について書きたいと思います。
目次
英語習得が日本の人材不足解消の鍵?
今、国会では外国人受け入れ拡大の議論が繰り広げられています。
しかし、その一方で女性の社会貢献の問題はおきざりになっていますが、
日本の女性はもっと社会進出をするべきです。
日本は女性がもっと社会で活躍することで人材不足は解消されると思います。
英検1級の英作文や、面接でも
少子高齢化、人材不足の問題はよく出題されます。
英検1級対策でこうした社会問題について深く考えていく中で、
ますます、こうした思いが強くなりました。
主婦が英語というスキルを身につけることで、
社会で活躍できる場は広がり、仕事獲得のチャンスが得られると考えています。
日本の女性はもっと働ける
日本の女性の社会進出がどれぐらいなのか、
女性の社会進出、日本は29カ国中28位という現実という記事によると、
経済協力開発機構(OECD)加盟国29カ国中28位というレベルの低さなのです。
管理職における女性の割合は12.5%
2018年、政治家の女性が占める割合は
衆議院で10.1%、参議院で20.7%、世界193カ国中158位です。
日本は先進国の中で女性の社会進出に関してはこんなに遅れをとっているのです!
こうした数値でみても、日本の女性はまだまだ働けるはずなのに、
社会の体制が整っていなかったり、育児や家事の負担から、外で働くことができない女性が多いと分ります。
キャリアや経験、スキルや意欲もあるのに、そうしたチャンスがなく働いていない女性がいるのであれば、
もったいないと思います。
外国から日本はこう見られている
オーストラリアのカンタス空港のプロジェクトマネジャーを勤めた女性が言っていました
「日本の女性が社会で働く割合が少ないのにはおどろいたわ。
子供を産んで育てた女性が社会復帰できないなんて。
世の中の人間の半分は女性なのよ。有能な女性を雇用しないなんて、
日本の人口の半分の人材を無駄にしているのと同じことよ。」
当時の私には、結構衝撃的な言葉でしたが、たしかにそのとおりだと思いました。
産休や、育休で仕事を休む期間は、1~2年。仕事に復帰してその後何十年も働くことを考えれば、僅かな期間です。
その短い休暇期間をわずらわしく思って、有能な女性を採用しないというのはいかがなものかと思います。
たしかに彼女が働くオーストラリアは、女性のキャリア進出が盛んです。
管理職のみならず、取締役に女性がいることも普通です。
日本における女性取締役は、たったの 3.7%で先進国の中でほぼ最下位の水準なのです。
外国人労働力拡大による影響
外国人の雇用を増やし、人材不足を補填しようとしているけれど、
それはあくまで「簡単で技術を必要としない」職業。
高度な英語と日本語を駆使してできる仕事は間違いなく当てはまらないはずです。
外国人がもっと入ってくれば英語の仕事はなくなる?
外国人の雇用が増え、日本語を話す外国人が社会にでてくるようになったら、
英語を使う仕事は少なくなってしまうと思いますか?
いえ、その逆です。もっと爆発的に増えるでしょう。
理由は日本の企業は、グローバル市場で活躍する英語を話す人材を必要としているが、
英語だけできる人をほしいわけではないからです。
前提として、日本語は問題なく話せて、その上で英語がビジネスレベルで使用できる人を
企業は欲しています。
もちろん日本の商習慣がわかるということ、
言葉以外の日本における実務経験があることも即戦力となる人材には欠かせません。
つまり、日本語がある程度できる外国人より、
英語がある程度できる日本人の方が、
企業の需要としては高いのです。
主婦が英検1級をめざすことの意義
外国人労働者受け入れ拡大に伴い、英語を話す日本人労働力の需要はもっと増えると思います。
日本でたくさん働き始めた外国人を、日本人がフォローする必要があるからです。
外国人社員とのコミュニケーションであったり、
採用や教育の場面であったり、
外国人向けの生活のサポート、社会福祉等での支援の場であったり、
今後もますます、異文化と民族性を理解するグローバルな人材が活躍する場面は増えていくと思います。
若い労働力が不足している今、女性の活躍に今後焦点があたることは間違いないでしょう。
その時いち早くチャンスを掴むためにも、
いまから英語というスキルを身につけておくことは
私たち主婦にとって意義のあることだと思います。