新形式のTOEICの問題は以前よりも難しくなったという話をよく耳にします。
しかし私は新形式の問題になって解きやすくなったと感じました。
リスニングに関しては問題の情報量が多くなったので、聞く前にある程度問題を予測することができるともいえます。
今回はリスニングパートに的をしぼり、新形式のTOEICで高得点を狙うためののコツをまとめてみました。
目次
新形式のTOEICで変わったこと
2016年から新形式となったTOEICの問題、リスニングに関していうと、ざっくりとこの2点が変わっています。
- 絵をみて答える問題(Part1)が10問から6問へ減少。
- Part3とPart4の会話を聞いて3つの設問に答える問題に、図表を参照する問題が追加。
特に2つ目の変更点により、リスニング問題の先読みがしやすくなったと私は感じております。
Part3とPart4にある図表を含む問題は、問題を先読みしておいてもイメージがあることで記憶に残りやすいからです。
先読みのコツを含め、まずはTOEICリスニングパート全般のコツをご紹介し、その後各パート別のコツを1つづつ説明しますね。
TOEICリスニングパート全般のコツ
- Part1とPart2の間に、Part3とPart4の問題を先読みすること
- 候補となる選択肢に鉛筆を乗せておく
- 消去法で選ぶ
- 迷ったらAを選ぶ
前半の説明の間にPart3とPart4の問題先読み
Part1とPart2の最初に問題の説明が英語で流れます。
この説明の内容はいつも同じです。
特にPart1の説明は長いのでその間にPart3以降の問題を先に読んでおくことが大切です。
Part1は絵を見て答える問題なので、始まる直前に1番目の絵を見ておけば大丈夫です。
Part2には記載されている問題はありません。
Part3以降は問題を先に読んでおかなければ全部の質問に答えるのは難しくなっています。
特に新形式となり、Part3とPart4の後半には、これまでの設問と答えの選択肢に加えて図表を参照する問題が増えました。
図表は必ず先読みしておくことがポイントです。
Part2のインストラクションの間にも先読みはできますが、Part1よりも短い説明になっています。
Part2の最初の問題を聞き逃さないように注意してください。
Part1と異なり、Part2の説明には例題がありません。
先読みしていたら、いつのまにかPart2が始まっていた!なんてことにならないように。
私は1度やってしまったことがあります!
候補の回答は鉛筆を仮置き
全ての問題はマークシートの回答になります。
正解と思われる選択肢を聞いても、一応最後の選択肢まで聞きます。
その間、最有力候補の選択肢は塗りつぶさずに鉛筆のペン先を置いておきます。
こうすることで、2つ選択肢が残ったとしてもどちらかを選択して塗りつぶすことができます。
消しゴムはなるべくなら使わないようにする方が懸命です。
消している時間がロスになりますし、リズムが乱れてしまうからです。
消去法で選ぶ
先ほどの「鉛筆を仮置きする」作戦をとると、万が一正解かどうかまよったときに、消去法の作戦をとることができます。
例えば、Bの選択肢がよく聞き取れなかった時、「正解のような気がするけど自信がない」という時、Bに鉛筆を置いたまま、最後まで集中して聞きます。
CとDも明らかに正しくない場合は、そのままBが正解で塗りつぶします。
Dも少しあやしいけどどちらか迷う、という場合BかDの2択で決めます。
(通常、第一印象が正解のことが多いと思いますが)
ここで大切なのは、迷っても明らかに違うものを消去するということを忘れないこと。
1つわからないと思った時点で、慌てて次もよく聞き取れなくなって、結局4つのどれかを適当にマークしてしまうことがあります。
これは実にもったいないことです。
1つの選択肢がわからなくても慌てないこと!常に冷静に全てを聞くこと!
わからない選択肢は多くても2つぐらいなものです。
2つのうち1つならば5割の確率で当たります(笑
最後は消去法という選択肢があることを常に念頭に置いて聞きましょう。
迷ったらAを選ぶ
最後にどうしてもわからない場合、迷った場合、Aを選ぶことをおすすめします。
人は最初を聞き逃してしまうことが多いらしいのです。
全部聞いてどれも正解に思えないというときは、迷わずAを選択してみてください。
結構な確率で当たります。
それでは、各パート別にリスニングのコツを紹介していきますね。
Part1写真描写問題
- 消去法で選ぶ
Part1の問題は、以前は10問でしたが新形式になり6問になりました。
ほとんどは簡単に解けるのですが、油断するとたまに難問があり間違えてしまうのがこのパート。
私自身も900点台を安定してとれるようになっても、 Part1で頻繁にミスがあります。
ハイスコアを狙うためにはPart1は確実に全問正解したいところです。
Part 1でミスをしないためには、先ほどの消去法戦法を駆使して、1つ聞き取れなくても、他を完璧に聞き取り消去法で正解をあぶりだすことが大切。
集中して聞いていれば4つの選択肢のうち2つは確実に聞き取れるはずです。
聞き取れなければ次に集中することを忘れずに。
Part2会話の応答問題
- 耳に集中する
- 最初が肝心
Part2は唯一問題を見なくても解けるリスニング問題です。
マークシートだけを見つめていればいいのです。
むしろ目をつぶって聞いてもいいです。
とにかく耳に集中することがPart2のコツです。
会話なので人物をイメージして聞いてみてください。
もう1つのコツは、質問の最初を絶対に聞き逃さないこと!
When?Where?Who?Would?Do you? Are you?
ここを押さえれば8割解けたようなものです。
逆に聞き逃すと、勘に頼る以外にありません。
Part2は特に最初が大切です。
わからなくて迷った場合は、なやむより次に集中する方が確実にスコアアップにつながります。
近年の傾向として、質問に対して間接的な回答をする問題が多くなったようです。
間接的な回答というのは、例えばこんなかんじ。
「今度の人事部長は誰になったの?」
「ごめん、先週おやすみしていたから私もしらないの。」
誰?Who?で始まる質問なので、「新しい人事部長はトムさんらしいよ」というような「誰か」という回答を期待しがちです。
しかし、このように変化球で「休みだったから知らない」みたいな回答が正解の選択肢だったりします。
Whoだから、人の名前を答えるはずだ!
Whereだから、場所の名前を答えるはずだ!
という偏見を持って聞かないようにしましょう。
話の自然な流れをイメージできる力が問われるパートです。
この手の問題に慣れればPart2は比較的簡単なパートです!
Part3会話問題
Part3からは難易度が急にあがります。
Part3は1つの会話を聞いて、3つの設問に答える必要があります。
3つの設問と選択肢を読まなければならないので、いかに問題を先に読んでおくが高得点の鍵となります。
- 図表問題を先読みしておく
- 1問目の質問と選択肢を先読みしておく
- 2問目以降は質問だけを先読みする
- Man&Womenに注目する
Part3とPart4は共通部分が多いですが、まずは「先読みすること」が最大のポイントです。
ここでは、「先読みってどこをどう先に読めばいいの?」というところを詳しく説明したいと思います。
先ほども述べたようにPart1にPart2のインストラクションの間にPart3以降を先読みするのですが、「そんな前に読んでも忘れるよ!」と思われる方もいらっしゃると思います。
というか、私もそうです。
焦ってたくさん読んでも、結局覚えていられない人です。
なので、確実に読んでおいて損しないところから先読みします。
図表だけを先読みしておく
まずは、新形式になって追加になった図表です。
リスニングが始まったと同時に、写真のページをすっとばし、Part3の図表を確認します。
なぜ図表かというと、視覚的に記憶に残るからです。
図表の確認はざっくりと
- 何について書かれたものか
- 場所、媒体
ぐらいが分かればOKです。
次に設問だけを読みます。
設問と図表を合わせるとだいたいどのような会話が展開されるのか予想できます。
回答の選択肢まで読むと時間がかかり過ぎてしまうので、まずは図表と設問だけを一通り読みます。
Part1のインストラクションの間に、Part3の図表問題の図表と質問は全て目を通します。
1問目の質問と選択肢だけを先読みしておく
Part2のインストラクションはPart1と比べると短いです。
そしてPart1のような例題がありません。
私は1度、Part3の先読みに集中し過ぎてPart2の最初の問題を聞き逃したことがあります。
それ以来、Part2の最初には最新の注意を払うようになりました。
インストラクションの中盤になったら、Part3の最初の問題を先読みします。
そうすればPart2のインストラクションを横目で確認しつつ、そろそろ終わりそうだとおもったら、頭を切り替えられます。
Part1とPart2のインストラクション中に先読みするのは、ここまです。
とりあえずは「図表問題と最初の1問さえ先読みできれば十分」と思います。
残りは、Part3が始まってから常に1つ先の問題を先に見るという方法で十分間に合います。
たくさん先に読んでもそんなにたくさんは記憶しておけないので(笑
質問だけを先読みしておく
1問目を先読みしていれば、1問目の会話を聞き終わった時点で、すぐに3つの設問の回答ができます。
問題が読まれるまでの数秒間、問題が読まれている間の時間で回答します。
リズムに乗っている時は、3つの設問のうち1つ目が読まれているぐらいで3つ目まで回答し終えることができます。
そして2つ目の設問が読まれているぐらいから、次の問題を先読みします。
このとき大切なのは問題だけを先読みしておくこと。
選択肢まで全て先読みしようとすると時間が足りません。
3つの質問を先読みして、余裕があればざっくり選択肢まで目をとおします。
このペースをキープできれば、確実に正解していくことができます。
聞き取れなかったり、迷ったりするとこのペースが乱れて、回答しようとしている設問が、今まさに流れている状態となることもあります。
そうなるとちょっと遅いので、少し焦ってしまいますが、まだまだ巻返しは可能です。
常に難しい問題と易しい問題が混じっていることを忘れてはいけません。
難しいと思ったら、その問題は諦めて次の易しい問題(おそらく、難しい問題の次は易しい)を確実にとるというスタンスで進めていきます。
Man&Womanに注目する
Part3がPart4と異なるところは、男女の会話であるということです。
必ず「Man」と「Woman」がでてくるので、質問の主語に「Man」や「Woman」がないかをみておきます。
これだけでも聞き取りやすさがだいぶ違います。
質問が「Womanがsuggestしたことはなんですか?」というものであれば、女性が何か提案をするんだな、と予測しながら聞くことができます。
Part4説明文問題
- 図表問題を先読みしておく
- 1問目を先読みしておく
- 質問だけを先読みしておく
- 場所やシチュエーションをイメージして聞く
Part4もPart3同様に難易度が高いです。
Part3は会話を聞いて、3つの設問に答える問題でしたが、Part4は1人の人物が話す内容を聞いて、3つの設問に答える問題です。
Part4のコツはPart3とほぼ同じです。
図表は先読みしておくこと!1問目は先読みしておくこと!
Part4が始まったら、次の問題の質問だけを先読みすること!です。
Part3は会話であったため「誰が」の部分に注目することがポイントだった一方、Part4は1人の人物が話続けるため、「誰が」よりも、「場所」「シチュエーション」を意識して聞くといいと思います。
まとめ
TOEICで900点台をとる人の多くは、リスニングの方がスコアが高いです。
私もリスニングの方が常にスコアが高い傾向があります。
一度コツをつかめば、TOEICのリスニングは安定して高得点をとることができます。
リスニングのスコアが低いという方は、問題のパターンを熟知して、先読みのコツさえ掴めば、簡単に飛躍的スコアアップをすることができますよ!
次のTOEICでぜひ取り入れてみてください。
TOEICのリスニング形式に慣れるために、まずは公式問題集を1冊やってみることがおすすめです!
最新版のTOEIC公式問題集をやれば、現在の傾向も掴めます。