英語はそこそこ読めるし、聞けるし、書けるのに、話すのが苦手だという人。
結構多いと思います。
「TOEIC700~800あっても話すことができない」というのもよく聞きます。
私もその中の1人でした。
英語の知識は身につけたのに、スピーキングができない。
スピーキングは英語学習者にとっての最後の砦!?かもしれない。
今回は、そんな過去の私と同じ悩みをもつ方に向けた英語のスピーキングが上達するためのコツ・ヒントをご紹介します。
私自身、日本国内で英語を勉強しつづけ、問題なく意思の疎通がとれるレベルの英会話力を身につけることができました。
その後、自信がついたこともありワーキングホリデー等で海外に行く機会もありました。
もちろんネイティブスピーカーと話す機会があれば、英語力はさらにのびます。
自分の中で英語を組み立てる力や、英語で物事を描写する力は、相手ありきのものではありません。
自分自身で努力することで培われるもの。
日本国内からでる機会がなくても、お金がなくても、英語のアウトプットを鍛える方法はいくらでもあります。
今回ご紹介する方法は私が海外へ行く以前に、問題なく英語を話せるようになるまでにした学習法を英語レベル別にご紹介します。
皆様の英語スピーキング力上達のヒントになれば幸いです。
目次
英語が話せないという人は通訳をしようとしている
この写真を英語で説明してください。と言われたらあなたはどういいますか?
「えっと、横断歩道って英語でなんていうんだっけ?」という人は、この絵を日本語で説明してから、その日本語を英語に直すというプロセスを踏んでいると思います。
日本語「サラリーマンが横断歩道を歩いている」
⇒ 英語で「サラリーマン?横断歩道?」
これは、実は自分で自分に「通訳」をしているのと同じことです。
通訳は、単純に英語で話すことより何倍も難しいです。日本語と同じ意味の英語に置き換えなければならないから、英語でできる表現は決まっています。
ですが、写真を説明する方法は本当は沢山あります。
There is a man on the road.
男性が道路にいる。
A man is walking across the street.
男性が道を渡っている。
A business man is going toward office buildings.
ビジネスマンがオフィスビルに向かって歩いている。
A man is walking in business district.
男性がビジネス街を歩いている。
英語で話すということは、自分が知っている英単語を使って物事を描写することです。知っている単語を使うのだから「横断歩道(crossing)」という言葉を英語で知らなくても、なんの問題もありません!
自分の知識にある英単語で大抵の物事は描写、説明できます。
このことに気づくのが、英語を話すための第一歩です。
初級:英語で描写する訓練をしよう
スピーキング上達のためには、上記の例のように日本語を英語に置き換えていてはいけません。英語で物ごとを描写する訓練をしましょう。
目に見えるものを説明する
初歩はまず目に見えるものを説明していきます。
例えば、通勤中の電車の中にいる人や物を英語で描写します。
窓の外に見えるものでもいいでしょう。最初は短い文章でも大丈夫。
繰返していくうちに長い文章で説明できるようになります。
ひとりイメージトレーニング
慣れてきたら、英語で会話するシーンを想定して、自分がどう受け答えするかイメージしてみます。
私の場合は、通訳ガイドになりたいと思っていたので、ガイドとして外国人観光客に日本の文化を説明するシーンを思いうかべ、どう話すかをイメージトレーニングしました。
イメージする場面は現実的なものがいいと思います。本当にその場面になったときに、イメージトレーニングしたときに自分で考えた言葉がすっとでてくるからです。
このように英語で文章をつむぎだす練習をしておくことで、スピーキングのための準備ができ、話すことに抵抗がなくなってきます。
中級:自分の言葉で話すという経験値
書いてあることは理解できるのに、それを会話で使うことはできない。というのはよくあります。読んで理解できるという経験値と、それを会話で使い話すという経験値は別物です。
日本で普通の英語教育を受けていると、英語で話すという経験は極端に少ないです。だから多くの英語学習者は話すのが苦手です。
ですが、英語を話す時に使う英単語は決して難しいものではありません。ビジネスシーンで使う英語でもそれほど難しい単語で話してはいません。
英語で話すために必要なことは、自分の言葉で文章を組み立てて伝えるという経験値です。場面にあわせて適切な言葉がだせるようになることです。
英会話の初めはオンライン英会話がおすすめ
英語で話す経験値を日本で得るために、私は最初にオンライン英会話を利用しました。教室などに通う英会話教室より手軽に始められて時間に融通が利くからです。
オンライン英会話を利用するときのコツは、可能であれば、気に入った先生を見つけたら毎回その同じ先生を予約することです。
当時利用していたオンライン英会話は、好きな時間に好きな先生の予約を入れることができました。最初は毎回違う先生を試していたのですが、毎回違う先生と話をすると、いつも自己紹介などベーシックな会話が繰返されるので話題が同じなってしまうからです。
できれば同じ先生で、かつ話す内容は自分がスピーキング力を伸ばしたい領域について選べるような仕組みになっているところがいいと思います。
レッスンでは毎回新しい表現を使ってみよう!会話では使ったことないけれど、知っている表現は、実際の会話の中で使うことで初めてスピーキングの経験値として蓄積されます。1度自分の口から出た言葉、適切な場面で選んだ言葉、というのは忘れません。1度でも会話で使えば次は自然と口をついてでてくるものです。このようにして、自然と口からでてくる表現をどんどん増やしていきます。
オンライン英会話では無料でお試しができるところがたくさんあります。
スピーキングのアウトプットの練習として利用するのはいかがでしょうか?
オススメオンライン英会話1:エイゴル
子供〜シニア中心の英会話エイゴル大手ではないのですが、以前から気になっているオンライン英会話。- トライアル永久無料→ただしトライアル中は1人の先生は1回だけ
- 業界最安値 最安値は1レッスン195円(25分)
- レッスン時間を固定できる
コスパ最強。トライアル永久無料というのはすごい。同じ先生を予約しつづけることはできないけれど、毎回違う先生に予約して永久無料を満喫するもよし。
これぞ!という先生を見つけるまで色んな先生でお試しして、お気に入りの先生が見つかったら有料レッスンスタートするもよし。
良い先生に出会えたなら、これ以上コスパのよいオンライン英会話はないですよ!
- 先生が事務作業もするので手続きに手間がかかる
- スカイプを自分でインストールする必要がある
- 基本はフィリピン人の先生であり、ネイティブではない。日本語も基本は通じない。
デメリットとしては、コスパがよい分事務方スタッフなるものがいないようで、予約の手続きであったり、なにか問題がおこったときの対応が先生任せになっているところ。
先生は英語も教えて、事務サポートもしているから大変。
ということでそこは多目に見てあげれるなら安くてOK
またエイゴルはスカイプを自分でインストールしなければならないので、スカイプ?何?インストール?という方は、次に紹介する英会話がおすすめ。
オススメオンライン英会話2:ネイティブキャンプ
オンライン英会話ネイティブキャンプ では現在7日間無料キャンペーンを実施中!なんと7日間も?太っ腹ですね。 予約なしで一日何度でもレッスンが受けられるので使い倒してみるのもいいと思います。 様々なコースが選べるので初級〜上級、大人〜子供まで対応してします。- 24時間予約なしでもレッスンが受け放題
- 現在7日間無料キャンペーンを実施中!
- スカイプなどの用意不要。アプリを使って簡単予約&レッスン。
- 講師の数が多い。日本人のバイリンガルもいるが、フィリピン人、ネイティブなど多種多様。
月額定額でレッスン回数は無制限。
集中的に何度もレッスンを受けたい人には1回あたりのコスパはいいです!
大手英会話ならではの充実したコース、教材、システム。
予約の仕方もわかりやすい。
パソコンがなくてもスマホでレッスンが受けられちゃうのも魅力ですね。
アプリをインストールし事前情報を登録すると、使い方を動画で説明してくれるのでとってもわかりやすかったです。
講師の国籍のバリエーションも豊富、初心者は日本語OKの講師を選ぶこともできます。
- 月額5,950円なのでたくさんレッスンを受けられない方には割高
- 日時の予約が必要な場合は別途有料(コインを使うシステム)
月額定額ということは、多くレッスンを受けないと損をしてしまうことに。
また予約したい場合は、コインが必要。
コインは500コイン=1000円
一回の予約は50コイン〜300コイン必要。
無料で予約できる先生もいますが、そういう先生は経験値があまりない先生ということでしょうか。
時間を固定したい方にはちょっと向いてないかもしれません。
ちなみにネイティブキャンプには、TOEICや英検のコースもあるのですが、英検はなぜか準1級まで。英検1級はないのです。
英検1級の面接練習をするなら、教材はフリートークか5分間ディスカッションがいいと思いました。
フリートークは教材なしで自由に話す上級者向けのもの。
英検1級の面接練習したいので、「こういうトピックで話すので質問お願いします!」的なことを英語で説明できるレベルならフリートークでオーケー。
何も教材がないと話が膨らませられないっ、という方は5分間ディスカッションを選んで英検に出そうなトピックを選択すれば十分に2次試験の練習になると思います!
少し自信がついたら英語ボランティアに挑戦
オンライン英会話で英語で話すことに慣れてきたら、対面でも英語で話すことに挑戦してみよう。私はボランティアの英語ガイドに参加して、神社の境内を外国人に無料でガイドするという活動に参加して、さらに英語での会話に慣れるように練習しました。
今だと、ちょうど東京オリンピックの都市ボランティアはちょうどよいスピーキング経験の場になると思います。
英語でガイディングすることのよいところは、話すことが限定されているので準備しておけば、ある程度は話せるところです。
外国人は時々突拍子もないことを質問することもありますが、それはそれで面白い経験になります。その時答えられなかったとしても、次に聞かれたときには答えられるように単語や背景知識を調べておきます。
そしてまた知識を増やして英語のガイディングに望めば、表現も知識も膨らんできます。
スピーキングの苦手意識をなくすために
完璧を目指さない
文法のルールを全て完璧にして話そうとすると、思うようにスラスラと言葉がでてこなくなってしまいます。
テストでは、時制の一致や、三単現のSなど、減点の対象になるので注意が必要ですが、話すときにはそこまで神経質にならなくても大丈夫。
それよりも目の前の人と意思の疎通がとれること、会話がスムーズにながれること、楽しく話しができることの方が大切です。
細かいミスはいちいち気にしないで。まずは自分の伝えたいことが言えるようにすること。伝えたいことの8割が伝わっていれば上出来です。
聞きなおしてもいい
私はずっと長い間、聞き取れなかったときに Sorry? Pardon?と言うことに抵抗を感じていました。
聞き取れなかった自分が恥ずかしい。また聞き取れなかった、やっぱり私の英語はまだまだなんだ。というコンプレックスから聞き返すことをしなかったのです。
しかしそれは大きな間違いでした!
ネイティブスピーカーだって、2度も3度もSorry?? Excuse me?? と聞き返していたのです。ノンネイティブの私が聞き返すことがあるのは当然。
聞き返すことは全く恥ずかしくないことだったのです。
聞き返すということは、それまでの話はちゃんと分っているけれど、今そこがちょっとわからなかったということを相手に伝えているとも言えます。
相手を理解しようとしていることの現われです。決して恥ずかしいことではないです。
英語試験の面接等でも1回や2回聞き返すことは、自然な会話の流れであれば問題ありません。
相手がコミュニケーション上級者であれば、2度目はわかり易く言ってくれたり、ゆっくり話してくれたりしてくれるはず。
聞き取れなかったときに、聞き返すことをためらってはいけません。
上級:相手の表現を盗む
会話から盗む
最初は簡単な言葉で英語でコミュニケーションをとれることを目指します。
少しなれてきたら、相手がどんな言葉で話すかにも注目してみてください。
こういう場面では、こう表現するのか~。なるほどと思う表現があったら盗みましょう。ネイティブが使う英語が生きた英語です。
メモしておいて、実際に使ってみることで、盗んだ表現はあなたのものになります。
映画から盗む
映画などで使われている表現を盗むのもいいと思います。
映画は英語字幕付で見ると、より聞き取りやすくなるし、表現を盗みやすくなるのでいいですね。
LOST(字幕版)という大変長いアメリカのドラマがありました。
時空のゆがみから無人島に不時着してしまった人々の日常会話なので、シチュエーションは非日常でも、英会話は日常(笑)というドラマシリーズでした。
英語字幕で見ると結構勉強になりますよ。
- 英語で見えるものを描写するという訓練をする
- 英語を話すシチュエーションをイメージして話す
- 自分の言葉で話す経験をつむ
- オンライン英会話の活用
- トライアル永久無料がすごい:エイゴル
- アプリで手軽に本格英会話:ネイティブキャンプ
- 英語ボランティアの活用
- オンライン英会話の活用
- スピーキング苦手意識をなくすために
- 完璧を目指さない
- 聞きなしてもいい
- 相手の表現を盗む
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