夢ノートは大人が勉強を続けるために、モチベーションを維持するためのツールです。
勉強だけでなく、仕事や育児の目標達成や、なりたい自分になるために、あなたの背中を押してくれるパートナーでもあります。
夢ノートが勉強のモチベーション維持になぜ役立つのかについては、「夢ノートで英語の勉強を続けられる理由」で紹介しておりますので、ご一読ください。
こちらの記事でもご紹介したように、そもそも英語の勉強が続けられない理由は、以下の3つの原因と考えられます。
- 成果がみえないから
- 自分には向いていないと思ってしまう
- 評価されないから
夢ノートを使うことで、こんな悩みから開放されて、勉強を続けることができるのです。
今回は、「英検1級合格のための夢ノート」にどんな夢を書いて、どんなふうにモチベーションを維持したのか、具体的に掘り下げて見たいと思います。
目次
夢ノートで夢実現するための3ステップ
夢ノートに夢を書き出していく段階では何の制限もありません。
叶えられそうな夢、現実ばなれしている夢、なんでもOKです。
お金がないとちょっと・・・、子どもがいるから無理かも・・・などと余計な心配はしなくていいのです。
心のままに、あなたの願望を夢ノートにリストアップします。
こうしてできた、あなたの夢ノート。
さあ、ここから夢を実現するための3つのステップがはじまります。
- 大きな夢は小さな夢に分割する
- 夢を叶えるための方法を考える
- 夢実現の進捗をチェックする
すべての夢は、この3つのステップで叶えることができます。
え?信じられないって?
本当です。
この方法で、夢の方をあなたに引き寄せるのです。
夢を小さな夢に分割することによって、すこし叶えられそうなレベルの目標にします。
そしてまずは小さな夢をどう叶えるかを考えます。
そのためには情報収集が必要かもしれませんし、誰かのアドバイスが必要なことも。
そして夢を叶えるための期間が長いものについては、進捗チェックを行います。
夢の達成まではあとどれくらい?
小さな夢はどれぐらい叶えられた?
自分を振り返ります。
こうすることで、最終ゴールの大きな夢にまだとどいていなくても、小さな夢の達成感を得ることができます。
私はこれを「夢実現のPDCAサイクル」とかってに命名しました。
PDCAサイクルをご存知でしょうか?
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
この4つを繰り返すことによって、そのタスクを継続的に続けていき、効果的に成果をだしていくというもの。
私が実践した夢実現の3ステップは、このPDCAに似ています。
Plan(計画)とCheck(評価)の部分で夢ノートを活用するのです。
夢ノートを使うことで、無意識のうちに夢実現のためのPDCAサイクルが回りはじめるのです。
先程の一般的なPDCAサイクルに、夢ノートの3ステップをあわせると↓こんなイメージになります。
では次に具体的な例をつかって「英検1級合格のための夢実現のPDCAサイクル」をご紹介いたします。
英検1級合格のための夢ノート
STEP1.大きな夢を小さな夢に分割する
まずは最初のステップとして、大きな夢=英検1級合格を、小さな夢に分割します。
私が夢ノートを知った本「「夢ノート」のつくりかた (PHP文庫)」では、この大きな夢のことを「イモ的夢」と読んでいます。
大きな夢、なかなかかなわない夢は、煮えるまで時間がかかります。
そんな芋のようなイモ的夢は、小さく切れば早く煮えるのです。
と、このように夢を料理に例えて表現しています。
英検1級合格という夢は、そうとう大きなイモ的夢。
早く煮えるように、細かく切ってみましょう。
たとえばこんな感じに。
- でる順パス単の頻出ランクAを1周する
- でる順パス単の頻出ランクBを1周する
- でる順パス単の頻出ランクCを1周する
- 英検1級過去問を1回分すべて分割してやってみる
- 実践ビジネス英語を2ヶ月続ける
- Word Power Made Easyを4章まで完了
- 1日30単語を1ヶ月つづける
- 1日30単語を3ヶ月つづける
- 英検1級過去問の問1を安定して15点とる
- 英検1級過去問の問1を安定して20点とる
当面の課題や、中間目標をあげていくような感じです。
たとえば①のでる順パス単の頻出Aを1周するっていう目標なら、Aの単語は700個なので、1ヶ月ほど毎日30単語をやっていけば達成できます。
リスニング強化のために、実践ビジネス英語を2ヶ月続けるというのも英検1級合格に近づくための夢といえます。
2ヶ月続けるが達成できたら、次は3ヶ月続けるという新たな夢を再設定してもOKです。
ポイントは、あと少しだけ頑張れば達成できるぐらいの低めのハードルにすることです。
最初は低いハードルだったとしても、少しづつ高く設定して、クリアしていくといつのまにか最初は飛べなかった高さも飛べるようになっているのです。
なかなか叶わなそうな手強い夢があるなら、まずは小さな夢に分割してみましょう。
手強い夢、イモ的夢について知識がなくて、小さな夢にすることも難しい!という人は次のステップ2を先に行い、夢を分割できるか考えてみよう。
STEP2.夢を叶えるための方法を考える
夢実現の2つ目のステップは、夢を叶える方法を考えるということです。
イモ的夢についてよくわからなくて、小さな夢にわけることができない人は、まずは自分が叶えたい夢について情報収集をしてみましょう。
英検1級合格があたなの夢であれば、その試験内容を知ること。
- 次の試験日程はいつなのか?
- どんな問題がだされるのか?
- いまの自分の実力とどれぐらい差があるのか?
- どれぐらいの時間勉強しなければならないのか?
- 受験するために必要なことはあるのか?
などです。
自分が叶えたい夢について真剣に考えることは、夢を実現するための第一歩。
夢を夢のままにしないためのポイントです。
夢=ゴールについて知ることにより、どうやって叶えればいいのかが見えてきます。
あなたが叶えたいイモ的夢があるなら、まずそのことについて知ることから始めましょう。
そして、その夢を叶えるための方法を考えてみます。
その方法の中に、イモ的夢にたどりつくための小さな夢を発見することができます。
どんなに途方もなく遠いゴールも、1段づつ登っていけば、いつかたどりつける!
これを知っている人が夢を叶えられる人なんです。
STEP3.夢実現の進捗をみる
いよいよ3つめのステップです。
先程の夢実現のPDCAサイクルでいうところの、Check (評価)にあたります。
最後はあなたの夢の進捗を記録することです。
ここで、夢ノート本体とは別に、「夢ノート進捗日記」を用意します。
私の場合は、夢ノートとは別に「いいこと日記」もつけているので、この日記に夢の進捗をあわせて記入しています。
(いいこと日記は、主にいいことだけを書いて自分を励ます日記ですが、この話は別の機会に。)
英検1級合格をめざす!英語の勉強をつづける!という目標の方は、「英検1級日記」「英語勉強日記」などそのことに特化した日記でもいいですね。
毎日必ずつけなくてもいいので、勉強した日、がんばった日に、どんなことをやったか、成果を記録します。
「すでに日記をつけています。」という人は、いつもの日記に「英検の勉強コーナー」をプラスしてみてください。
成果の記録による効果はこの3つ
- どれぐらい勉強したか視覚化できる
- どれぐらい成長したか客観的にチェックできる
それぞれ効果の理由と、実践する具体的な方法をそれぞれ説明していきます。
①どれぐらい勉強したか視覚化できる
目でみてどれぐらい勉強したのかというがわかると達成感を得られ、勉強をつづけるモチベーションになります。
「夢ノート進捗日記」も視覚的にわかりやすいよう勉強の進捗を記録します。
毎日の進捗、成果を記録するには、シールやスタンプなどを活用するのがオススメ。
たとえば、毎日30個の単語暗記をやったら、よくできたシール!を貼るとします。
単語を頑張った月には、よくできたシールがたくさん!
モチベーションのUPにつながります。
ジャンルを問わず、勉強した日には、勉強しましたシール!を貼って、今月は何日勉強できたかな?とみてみるのもいいでしょう。
毎日の進捗の記録の他には、定期的な進捗の記録もします。
たとえば、夢ノート進捗チェックのフリースペースに、自分がいま取り組んでいる教材の達成進捗コーナーを設けます。
(このため、夢ノート進捗日記はフリースペースが設けられるものがよいです)
いま特に頑張っている勉強について、よりわかりやすく進捗を発表するのです。
発表といっても見るのは自分ひとりですが、このように自分の頑張りを自分で褒めることができるのが、夢ノート進捗日記の醍醐味です。
上の例は、でる順パス単の単語暗記の達成進捗コーナーです。
実際の私のノートを再現しました。
2700個の単語を覚えることは、少々大変でも、ランクAの700個だけなら、目標達成できそう。
さらにランクAの700個を、動詞が233個、名詞が239個…と品詞別で分割して進捗管理してもOK。
小さい目標をたくさんクリアしていく!というものが達成感につながります。
また進捗達成コーナーは、あとどれぐらいで1つの教材を終えることができるかというのも同時に視覚化できるのもいいですね。
②どれぐらい成長したか客観的にチェックできる
夢ノート進捗日記では、定期的なレベルチェックの記録もします。
勉強の達成度を記録することにより、過去の自分と今の自分を比較できるということが、2つ目の効果です。
自分の成長をチェックするためには、過去の自分と比べること!
1ヶ月前の自分は何をしてた?どれぐらいできてた?
3ヶ月前は?
半年前は?
1年前は?
定期的に自分を振り返りましょう。
あなたのライバルは他人ではなく、過去の自分です。
1年前の自分と比べて、自分は成長できていますか?
夢ノートや、夢ノート進捗日記を続けていると、驚くほど成長した自分を発見することができます。
これこそが夢ノートの効果であり、夢実現のモチベーションになるのです。
では具体的に振り返りの方法です。
たとえば、私は英検1級の単語をどれぐらい覚えられたかの指標として、以下の2つのことを定期的にしてました。
- 語彙力チェックツールを使って語彙数をチェック
- 英検1級問1の語彙問題(25問)の正答数のチェック
語彙力チェックの具体的な方法についてはこちらの記事「英検1級まであと何語? 初期に取り組む語彙力テスト」にご説明しています。
②の正答数チェックは過去問をやるのですが、不思議と同じ問題をしばらくたった後にやっても同じ単語の問題を間違えていたりするんですよね。
過去問は1回やっておわり、じゃもったいないです。問題を記憶するほど繰り返しやるぐらいがいいです。
語彙数&正答数チェックができたら、是非「語彙力チェックコーナー」をつくって自分の成長が視覚化できるようにしてみてください。
勉強の成果がみえないときや、自分が成長しているのか不安になったときなどに、過去の自分と比べて今の自分の成長をみることは、モチベーション回復に非常に役立ちます。
これから英検1級合格をめざし勉強をはじめるというあなたは、是非今の自分の実力をチェックして記録しておきましょう。
1ヶ月後、半年後にどれだけレベルアップできたのか、チェックすることで勉強の成果を客観的にみることができるのです。
過去の自分と比べて今の自分はどうか?定期的に振り返りチェックをしてみましょう。
まとめ
夢ノートで英検1級合格を叶える具体的方法のご紹介でした。
いかがでしたでしょうか?
- 大きな夢は小さな夢に分割する
- 夢を叶えるための方法を考える
- 夢実現の進捗をチェックする
夢実現の3つのステップ&夢実現のPDCAサイクルを是非あなたの夢実現の計画にとりいれてみてください。
夢実現のプランニングは、あなたのオリジナルでいいと思います。
あれこれ計画することも、楽しんでやってみてください。
ここで最後に「「夢ノート」のつくりかた」の作者である中山庸子さんが、夢実現の方法として参考にした本「信念をつらぬく」からこんな一文をご紹介。
「成功は旅である」
「成功は到着地ではない。それは旅なのだ。」
成功を夢に置き換えると。
「夢は旅である」
夢は、その夢を叶えようと思った瞬間から始まっている。
夢実現は、旅である。
例えるなら明日から休暇で海外旅行にいくという前日の夜。
必要なものをスーツケースにつめこんで、旅先のイタリア(たとえば)に思いを馳せる・・・。
旅の楽しみはこのときから始まっていますよね?
イタリアに到着するまでにも、空港からいよいよ出発するドキドキ感、行きの飛行機の中でガイドブックをみてわくわくする気持ち。
すべてが旅の要素であり、そこもあわせて楽しむことが、旅なのです。
夢実現も同じ。
夢が叶うまでの過程や、夢をみること、夢を叶えようと努力する過程も含めて楽しみ、味わいましょう。
夢ノートで、みなさんの夢がたくさんかないますよう!
▼私がつかっている夢ノート進捗日記はコレ。フリースペースもあり、夢の進捗記録をするにはピッタリ。