英検1級合格をめざすために勉強を始めたばかりという方。
「まず最初に何から取り組めばいい?」
「初期段階でやるべきことは何か?」
といった疑問をお持ちの方へ、最初に取り組むべきこととして「語彙力テスト」を提唱いたします。
目次
英検1級の勉強を始める前に語彙力を測ろう
英語の実力は言うまでもなく、読む・書く・聞く・話すの力の総合力で測られるべきであり、それぞれがバランスよく伸びることにより全体の英語力がレベルアップします。
しかし、その全ての土台となっているのは語彙力です。
英語のレベルは、概ね習得している語彙数に比例します。
まずは基礎の語彙力を強化することから勉強を始めるのが基本です。
そして語彙力強化対策をする前に、まずは現状をチェックしましょう。
これから英検1級の合格に向けて勉強を始める人は語彙力がないのは当然のこと。
語彙力テストの結果が悪くても、落ち込む必要はありません。
これから勉強していけばこれ以上下がることはないのですから。
スタートラインの自分の実力をチェックしておくことで、これからどれぐらい語彙力がUPするかをチェックできるのです。
英検1級に必要な語彙数
英検1級に必要な語彙数は12000語~15000語
英検準1級は、約8000語といわれています。
必要語彙数を見ただけでも、英検1級と準1級の難易度は格段に違いますね。
準1級取得者は、そこから4000語近くの語彙を増やさねばならないのです。
語彙力のテスト方法
1.語彙力チェックツールを利用する
語彙力チェックツールはいくつかありますが、私のおすすめはTest Your Vocabです。
正確とはいいませんが、大体の語彙数をチェックすることができます。
無料で何度でも使えるし、テスト時間も短く(3分程度)使いやすいです。
やり方も簡単。知っている単語にチェックしていくだけ。
最後に「推定語彙数」が表示されます。
デメリットは、出題される単語はいつも同じなので、あまりにも何回もテストすると出題単語を覚えてしまい、推定語彙数は自然と増えてしまうということ。
また、知っているか、知らないかの申告制なので、正直な人ほどスコアが低くなる(笑)ということ。
まあ、あくまで自分の現在の位置としての目安なので、語彙数が低くてもそんなに気にしないでください。
ここからどれだけ語彙力をUPできるかが重要なことです。
私の語彙数の変化はこちら。
英検1級勉強開始前 | 英検1級合格時 |
6740語 | 10500語 |
10ヶ月間で約4000語UPしました。これでも英検1級に必要な語彙数に満たっていないのですが…。
2.英検1級の問1の25問を解いてみる
もうひとつ、今の自分の語彙力をテストする方法として、単純に英検1級の問1の語彙問題(25問)を解いてみましょう。
25問中何問正解できたかで、今の自分の語彙力の目安となります。
以下は、私の私見ですが、参考にしてください。
ちなみに私は実際に25問中19問正解で、英検1級の1次試験に合格しています。
正解数 | 語彙力レベルの目安 |
20問〜25問 | 英検1級の語彙力は十分あります、読解・リスニング・英作文に力をいれましょう。 |
15問〜19問 | 十分合格を狙える語彙力があります。より確実に1次試験を通過するために、頻出BやCの単語も確実に覚えていこう。 |
10問〜14問 | やや語彙力不足です。読解やリスニングの点数が伸びないのは語彙力不足が原因かもしれません。 |
5問〜9問 | 語彙力が完全に不足しています。まずはでる順パス単で最頻出Aランクの単語からしっかり覚えていきましょう。 |
5問以下 | 準1級の単語を完全制覇することから始めましょう。 |
英検1級の単語を覚えるとき注意すること
実際、英検1級の語彙力アップのため、単語をひたすら覚える勉強をしていたときに気づいたことがあります。
いわゆる英検1級レベルの単語は、4000語~5000語あるのですが、その全てを完全に覚える必要はないということです。
膨大な覚えるべき単語の中で、覚えるべき優先順位が存在しています。
例えば、初めて英検1級の過去問を解いた時、問1の語彙選択問題で、愕然とした経験はありませんか?
「選択肢の単語4つとも全くわからない・・・!!」
私も同じでした(笑)
最初どうしたかというと、過去問をやってみて分らなかった単語をひたすら単語帳に書き写し、片っ端から覚えていく、という方法です。
今思えば、これはとても非効率、かつ挫折のもとです。
知らない単語がありすぎて、中々先に進まないし、知らない単語だらけで、落ち込む自分。
こんなに分らないんじゃ、英検1級合格なんて夢のまた夢だ、と。
という、負のスパイラルに陥ってしまったのです。
あの時の自分に、今教えてあげたいのは、
- まずは正解の選択肢となる単語を覚える
- 余裕があれば、その他3つの中から頻繁に見る単語を1つ覚える
の2つです。
正解の選択肢となる単語の多くは重要単語=頻出単語です。
実際に語彙問題では、過去に多くの単語が繰り返し出題されています。
英検はどうしてもそれらの重要単語たちを覚えてもらいたいのでしょう。
頻出する単語は、問1の語彙問題だけでなく、読解問題などでも度々登場します。
語彙問題にたまにしかでてこない超難問レア単語を覚えるより、語彙問題はもとより、読解、英作でも頻繁にでる頻出単語を1つでも多く覚えたほうが
格段に効率がいいのです。
英検1級の単語を覚えるときには、この優先順位を意識したほうがいいのです。
英検1級の単語の覚える優先順位については以下の記事でも詳しく説明していますので、参考にしてください。
英検1級の頻出単語はどうやってわかるのか?
単語頻出度チェックには、でる順パス単を活用します。
この単語帳は出る順にA→B→Cとランク付けされているため、Aに該当するものは、確実に覚えましょう。
覚えておいて無駄になることはまずないです。
書籍は王道ですが、私はアプリを推奨しています。
でる単のアプリの使い方については下記の関連記事も参照してみてください。
過去問で分らない単語に出会ったときは、 でる順パス単で、まずランクをチェック。
A or Bならば覚える、Cもしくは、記載がない場合は、まだ覚えなくてもいい。
と優先順位をつけます。
なにせ覚えるべき単語は山ほどあるので、こうした優先順位づけは効率よく勉強をするめるためには欠かせません。
また、「全てを覚える必要はない」と思えると、心にも余裕が生まれるものです。
レア単語は、「なんだ、出る単にも載ってないなら、知らなくてもしかたないじゃん!」とバッサリ切り捨てることができます。
数千語という膨大な数単語量を覚えなければならない、と思うと途方もない道のりに感じますが、その最重要単語を覚えるだけなら、それほどでもありません。
でる順パス単でAランクはたったの700語です。
まずは最初のステップAランク制覇をめざしましょう。
まとめ
今回は、英検1級に最初に取り組むべきこととして、「語彙力テスト」についてご紹介しました。
- 語彙力テストツールを利用する
- 過去問の問1を解いてみる
自分の現在の実力を認識し、効率よく必要単語を覚えることから始めましょう。
単語を覚えるにあたって、以下の点を意識して取り組んでみてください。
- 英検1級にでてくる単語は全て覚えなくてもいい
- 英検1級の単語は頻出単語から覚えるべし!