英語の勉強をしたいけれど、いそがしくて勉強する時間がない。
どうすれば英語を勉強するための時間を捻出できるのか?
どうやって時間をつくったらいいの?
そんな疑問をもっている方に、忙しくても英語の勉強する時間をつくる2つの方法をご提案します。
私は産休&育休期間中に、子育てしながら英検1級に合格いたしました。
子育て中は日々時間に追われる毎日。
英検1級に合格できたのは、勉強をするための時間の使い方を工夫したから。
英語を勉強するための「時間管理術」については、次に紹介する1冊の本からたくさんのヒントを得ました。
2つの方法の前に、まずはこの本をご紹介させてください。
目次
本に学ぶ時間を上手に使うヒント
私の時間管理術の基礎をつくり、どのように勉強時間を確保するか、工夫を生み出す原点となったのは、「あなたらしい時間のつくりかた」です。
作者の中山庸子さんは著書「夢ノートの作り方」で有名ですが、主婦目線のよりよい生活へのヒントをたくさん提案してくださいます。
以下は、この本からわたしが「ぐっ」ときた一節。
1日が24時間であることは、誰もが承知しています。そして、「ほかのことはともかく、誰にとっても時間だけは平等だ」ともよく言われますよね。
でも本当に「時間だけは平等だ」なんて簡単に言いきってしまって大丈夫なのでしょうか。
たしかに、1日の時間が人によって25時間になったり23時間になったりということはありえないけれど、「その人がその人らしく生きられる時間」というのは、けっして誰にも同じとは言えないと思うのです。
あなたが、あなたらしく充実した人生を生きるためには、まず「あなたらしい時間」を作ることから始めてみましょう。
あなたらしい時間のつくりかた はじめに より
子育て中の私にとっての「わたしらしい時間」が、「英語の勉強をする時間」だと気づいたとき、英語の勉強が苦でなくなりました。
さて、この「わたしらしい時間」を作るというのが、時間がない人が英語を勉強するための時間を作り出すためのヒントです。
次に2つの方法をそれぞれ説明します。
1.英語の勉強に対するマインドセット
そもそも、「時間を作り出す」とはいうものの、時間を作り出す=24時間を25時間にすることではありません。
時間を作り出すとは、いまある時間の使い方の無駄をみなおすことです。
無駄を見直すということは、自分にとって優先順位の低い時間を切り捨てて、代わりに英語を勉強する時間に充てるということになります。
たとえばなんとなくテレビを見て過ごす時間とか、携帯ゲームをしている時間とか、SNSを見ている時間とかが、切り捨て対象となるでしょうか?
しかし、それだけでは不十分です。
それよりもっと大事なことは、自分にとって優先すべき時間が「英語を勉強する時間」であるというマインドセットをすることです。
時間がないから英語の勉強ができないのではなく、英語の勉強をしたいから時間をみつけるという考え方の切り替えが必要です。
英語を勉強している時間=あなたらしい時間であれば、その時間を作り出すことは容易になります。
あなたが時間を忘れて何時間も没頭することを思い出してみてください。
例えば、子どもの頃ドラクエにハマった人なら、わかると思います。
食事の時間や睡眠時間を削ってまでひたすらゲームをやり続けても苦にならない…。
本当にやりたいと思うことは、他の時間を削ってもやろうとするものですよね。
そういうマインドセット、ドラクエまでとはいわずとも、「英語を勉強したい!」という強い動機づけをもつことが、1つ目の方法です。
自分の心の持ち方次第で、時間は作り出せるようになります。
英語の勉強を最優先にするマインドセットをする方法
では、どうすればマインドセットができるのか?
もういちど、あなたが英語を勉強する理由を考えてみてください。
「英語を勉強したい」の向こう側に、自分の夢や将来の目標はありますか?
どうして英語が上手になりたいのか、その理由や目的がハッキリしている人ほど英語は上達します。
そして「英語を勉強したい」というマインドセットができるので、その時間を優先させるようになるのです。
英語を勉強するモチベーションが落ちてきたときにも、英語を勉強したい理由や目標を思い返すことは効果的です。
私は「夢ノート」を活用して、目標のリマインドをさせるようにして、英語の勉強を最優先にするためのマインドセットに成功できました。
特に夢や目標がないけれど、英語が好きだから勉強していきたいとか、英語が必要だから勉強していきたいという人は、意図的にゴールを設定することも1つの方法です。
例えば英語の資格試験に合格することを目標にすれば、英語の勉強時間を優先するための強い動機になります。
英語の資格試験の中では、私は英検をオススメしています。
英検は英語力に応じて級がわかれていますし、日本で手軽に受験できる認知度の高い英語資格試験です。
英語上達のための目標設定にするなら、TOEICよりも英検がいいですね。
受験後にどこを間違えたのか、何が自分の英語力の弱点なのか、分析できる点がTOEICにはない英検のよさだと思います。
- 「英語を勉強したい」の向こう側にある夢や目標を考えてみる
- 夢ノート等を活用して目標をリマインドする
- 資格試験を利用して意図的に目標をつくる
こうした方法を試して、「時間がないから英語の勉強ができない」から、「英語の勉強をしたいから時間をみつける」というマインドセットをしてみましょう。
2.勉強する場所と時間の固定概念を捨てる
2つ目の英語を勉強するための時間をつくりだす方法は、勉強する場所と時間に対する固定概念を捨てることです。
勉強をするのは、「机の前に座っているとき」という固定概念
勉強をするのは、「最低30分、1時間の時間が必要」という固定概念
を捨てましょう。
英語の勉強は机の前にいなくてもできますし、5分のスキマ時間でもできます。
この場所と時間に対する固定概念を捨てるだけで、勉強できる時間はやまほどみつかります。
勉強ができるスキマ時間を集める
先程紹介した「あなたらしい時間のつくりかた」の中では、1スキマ時間を5分と定義しています。
1スキマ時間をあなどってはいけません。かき集めれば、かなりのまとまった時間になり、できることはたくさんあります。
私は自分で「1スキマ勉強=15分」と決めました。
15分あれば、いろんなスキマ勉強ができます。1日3回スキマ勉強をすれば、45分勉強したことになります。
7日間で315分(約5時間)です。スキマ勉強もあなどれません。
1スキマ勉強=15分 で出来ること
15分は集中力が途切れないちょうどいい時間の長さだと思います。
30分だと少し疲れます。
15分だけならやってみるかという気持ちにもなります。私が考えた15分勉強メニューを紹介します。
- NHKラジオ実践ビジネス英語を1回分聞く
- 今日の単語を30個目を通す
- 英作文対策のテキストを1テーマ読む
- 過去問の大問を1つやる(15分でできる問題)
- CNNの10分ニュースを聞いた後、スクリプトを読む
- 今日見たニュースについて英語で自分の意見を言ってみる
- 目の前にみえるものを英語で説明してみる
- 歩きながらオーディオブックで本を聞く
このように1スキマ勉強で出来ることをリストアップしておけば、いざ時間があいたときに迷わずに勉強モードに入れます。
今日はスキマ勉強で何をするか、今月はスキマ勉強で何をするか、計画をたてておくことでもっと簡単に勉強時間は捻出できるのです。
英検1級の勉強のためにスキマ時間を活用する具体的な方法については、「スキマ時間を活用して勉強するための6つのルール」で詳しくご説明しています。
まとめ:時間を作りだすのは気持ち次第
時間というものは不思議なもので、何も考えていなければあっというまに過ぎ去ってしまいます。
しかし、1日を同じ24時間で過ごしているはずなのに、なぜかい色々なことを成し遂げる人もいます。
そういう人はきっと時間の使い方がとても上手な人です。
「時間がないから何もできない」のではなく、「何もやろうとしていないから時間をみつけられない」のです。
何かをしたい思い、計画、実行に移せば、きっと時間はみつけられます。