英検1級ってすごいの?役にたつの?

目次

英検1級ってすごいの?

英検1級をもっているというと、日本では相当英語ができる人という評価を受けると思います。
あくまでも日本における英語資格なので、海外で英語力を示すためには、
IELSTSやCSEなどのスコアが有効だと思います。
英検もグローバル社会を意識して、
2016年からIELTSやCSEなどの海外英語試験のスコアにも
換算してくれるシステムを導入しているので、より利便性があがっているかと思います。

英検1級レベルとは、大体こんな感じです。

英検1級レベル

 必要語彙数 12000語~18000語
TOEIC 900以上
IELTS 7.0~8.0
映画字幕なしでも8割理解できる
英字新聞及び雑誌が読める
インターネット上で英語で調べ物ができる
仕事で問題なく英語を使用できる
英語で交渉ができる
英語でスピーチプレゼンができる

英検1級って役にたつの?

私が英検1級をとって思うのは、英検1級という資格があって、
今すぐ何かが始められるとか、何かに役に立つということよりも、
資格をとるまでの過程で身についた英語力、論理的思考力、時間管理能力などが
自分の人生にとってプラスになったと思っています。
だからといって、英検1級という資格そのものは主婦には必要ないというわけではありません

1.英検1級が資格そのものが役に立つ

・英語を使う仕事の就職につながる
英文事務、英語教師、通訳、翻訳など英語を使った仕事に就けるチャンスは格段にアップします。
TOEICと異なり有効期限がない英語資格
英検は1度合格すれば永久的に英語力を証明できる資格になります。
通訳案内士試験の英語免除
通訳案内士試験は、英語、歴史、地理、一般常識の4科目の試験に合格する必要がありますが、1次の英語が免除になります。
入試優遇・単位認定
中学・高校・短大・大学入試の再に英検取得者の英語能力を評価し、
優遇措置を行っている学校が数多くあります。
「出願資格」「加点」「判定優遇」などの優遇内容があります。
詳しくは英検ウェブサイトの入試優遇・単位認定制度を参照。
留学時の語学力を証明する資格
海外(主に北米)の大学・カレッジが留学時の語学力証明として認定しています。
国家公務員採用総合職試験で点数加算
英検1級受験者は、最終合格者決定の際に25点加算されます
ボランティア

東京オリンピックなど、国際イベントのボランティア募集では英語資格が重視されると思いますが、
英検1級はそういった場でもかなり有利になると思います。

2.英検1級を取得する過程で得るもの

英検1級の資格があるかないか、ということよりも、
英語を使って問題なくコミュニケーションをとれる、
仕事ができる
という能力を得ることに
意味があると思います。

英検1級の試験問題は読む、聞く、書く、話すのバランスがいいことと、
新聞や雑誌など高度な文章からの出題のため、
英語のビジネス、学問の場でも有効な英語力をつけることができます。
英検1級の勉強でもしない限り、日本で普通の生活をしていたら、
このような高度な英語の文章に触れることは、まずないでしょう。

また英作文や、2次面接の問題では、
論理的思考力をテストしており、矛盾する論理を書いたり話したりすると減点されます。
つまり、社会が大学で有用となる論理的に文章を構成する力も
同時に身につけることができます。

英検1級に合格するためには、膨大な量の単語の記憶も不可欠ですが、
勉強量、勉強時間もそれに比例して必要となります。
仕事や育児や学校などがある中で、英検1級に必要な勉強の時間を
いかに捻出するかという、時間管理能力もおのずと磨かれます。

このように、英語力のみならず、論理的思考力、時間管理能力など
英検1級という難しい試験をめざすからこそ、
その過程で得るものは多く、それこそが資格以上に価値のあるものだと思います。

英語の勉強には終わりがない

私は仕事でプロの同時通訳の方と一緒に仕事をしたことがあります。
たくさんの通訳の方と仕事をしてきましたが、私が尊敬する一流の通訳の方は
いつも並々ならぬ努力をされています。
常に事前に資料をもらい、全てに目を通して不明な専門用語、
想定される会話から必要とされる単語全てチェックしています。

実際の通訳の時間が1時間であったとしても、そのために8時間以上の準備をしているのです。

トップレベルの通訳の方でさえ日々勉強されているのです。
英語に限らず、言葉は生きているので常にアップデートが必要です。
英語の勉強にはゴールはないのです。

英語に関わる仕事をするには英検1級が必要か?

英語の勉強にゴールはないと言うと、「そんなに先は長いのか、私には無理だ」
と思われてしまうかもしれませんが、
実際世の中で英語を使って仕事をするためには、英検準1級でも十分です。
私は英検1級に合格する前に、通訳、翻訳、英文事務など様々な英語に関わる仕事をしてきました。
英語で仕事をするためには英検1級が必要、ということはありません。

しかし、英語を使って仕事をすればするほど、
自分の英語はまだまだだと感じますし、
さらに英語力を向上させる必要性がでてきます。

また英検1級の資格があることで、さらにいい仕事をすることができるようになるし、
英語との関わりはより一層深まります。

なにより、英検1級の資格をとることで、
自分自身の英語に対する自信がつきます。

資格は英語を勉強をし続けるためのベンチマークである

英語の勉強には終わりがないからこそ、
勉強をしつづけるためには、分りやすい目標=資格試験が必要です。

英検は常に私にとって分り易い目標でした。

合格する!という目標がモチベーションの維持につながります。

点数が自分の英語の上達を客観的に示してくれます

英語が好きで、上達したい方はぜひ英検1級を目標にしてみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

忙しくても子育てしていても英語を学びたい、仕事に活かしたい人を応援・サポートしています。 2008年通訳案内士資格取得。現在は外資系企業に勤務。 2018年育児休暇を取得中に独学で英検1級に合格。 2019年現在TOEIC970取得 英検1級の勉強法や、仕事で使える英語術・コミュニケーション術を発信しています。 英語の勉強についてご質問&ご相談があればお気軽にお問い合わせください。