英語に慣れ親しむため、 読む量を増やして、 とにかく英語を読む習慣をつけたいという人。「多読のための英文」といったら?英字新聞を読むのがいいとか、英語の小説に挑戦してみるなど読むものも様々です。
ここで大切なのは英語を読むことを「習慣化」したいという目的です。
難しい文章や、興味がないストーリーでは、途中で投げ出してしまいませんか?
私のおススメは、自分の好きな作家の本を原文で読むことです。
私は日本語でもエッセイを読むのが好きなので、英語も小説よりエッセイの方が読みやすいということに気がつきました。
今回は、英語を読む習慣をつけるための3つの秘訣と、私が読んで楽しく、かつ役立った本をご紹介したいと思います。
目次
英語を読む習慣をつける3つの秘訣
- 自分が興味や関心があるものを読む
- 自分の英語レベルに合ったものを読む
- 1日の中に読書時間の定時間を作ってみる
英語を読むことを習慣にするために、興味のない内容のものから入っては絶対に駄目です。私はどうしても英字新聞の購読とかを習慣にすることができません。
おそらく、そもそも新聞を読む習慣がないので、読むこと自体を苦痛に感じてしまうのです。日本語でも読んで楽しくないものは、英語で読むのは苦痛でしかない。という、まあ当たり前なのですが、英文を選ぶ上では重要なポイントです。
2つ目は自分の英語レベルに合ったものを読むことです。
以前に「英検1級のための英文多読はピアソンリーダー&電子書籍を活用する」という記事を書きましたが、ピアソンリーダーは英語学習者向けにレベルが分かれているので、自分の英語力に合った英語の本を見つけるには最適だと思います。難しすぎる英文は、やはり苦痛になってしまいます。
自分の英語力と同等かちょっと優しいぐらいがいいです。
まずは楽しく読むことができる優しい英語の本で習慣化をめざしましょう。
最後に、英語を読む習慣を身につけるために、英語読書時間を一日のうちのどこかに作ってみることをおすすめします。
毎日決まった時間に、少しづつ英文を読むことで、習慣化しやすくなります。
私のおすすめは「寝る前」ですが、通勤時間を読書時間にするのもいいですね。
(後ほど、寝る前がおすすめの理由を選ぶ媒体でご説明します)
自分のライフスタイルと好みで、英語読書時間を上手に取り入れてみましょう。
お気に入りの作家の原作を読む
少し前ですが、「フランス人は10着しか服を持たない」という本が、書店に沢山ならび話題となりました。タイトルからファッションについてのエッセイかと思うかもしれませんが、中身はファッションのみならず、食事や生活習慣などライフスタイル全般について、毎日を“特別な日”のように生きるためのヒントについて書かれています。
作者はカリフォルニアに住むアメリカ人ですが、学生時代にパリに留学し、そこで見て学んだパリの人々の生き方に共感します。
英語版のタイトルにもなっているマダムシックさんやマダムボヘミアンヌさん等の女性達です。
そしてその体験をもとに始めた「暮らしの達人」というブログが、この本の元になっています。
「The Daily Connoisseur」(フランス語で暮らしの達人)という名前のブログは今も続いており、作者のジェニファー・L・スコットさんからの暮らしのヒントがブログでも読むことができます。(もちろん、ブログは英語!)
個人的には彼女の英語はすごく聞きやすいので動画もたまに聞きます。
フランス人は10着しか服を持たない英語版
「Lesson from Madame Chic」は、「フランス人は10着しか服を持たない」の原作です。日本版では、著書の暮らしの達人となるべくヒントの1つである、「ワードローブの基本の10着を決めること」という部分がタイトルになって、タイトルの奇抜さからベストセラーになったようです。
もちろん10着ワードローブの話も好きですが、その他の部分も働く母としてはとても参考になるので、是非読んでみてもらいたいです。
作者は2人の娘の母のため、育児に関することも度々触れられています。
実は子供ができてから改めて読み返すことで、新しく気づかされること、得られたヒントが沢山あったことにおどろきました。
日本語版と比較してみよう
私は日本語版と英語版を両方読んだのですが、2冊の違いを見つけてみるのも、面白い試みです。
英語版を読んで、日本語ではどう翻訳しているのかな?と部分的に表現を見てみるのもひとつ。なるほどと思う翻訳や、知らなかった表現を見つけることができるかも。
両方読んで気づいたのですが、英語版にはあるのに、日本語版には含まれていない部分があります。
例えば英語版では「ノーメイクみたいにメイクする」という章の中に、「A word on Finishing Sprays」というセクションがあります。仕上げにFinishing Sprayをすると化粧崩れしないから、化粧直し用のメイク用品など持ち歩かなくてもいいよ。みたいな内容ですが、日本版にはないのです。
そもそもFinishing Sprayとは何ぞや?という感じです。きっと日本では一般的にあまり普及していないので、その部分はカットされたのかな?などと想像しています。
些細なことですが、日本版になかった部分も読めてなんだか得したような気がしました。同じ本といえども言語が異なれば、それぞれ新鮮な気持ちで楽しめます。英語の勉強にもなり、暮らしの達人になるヒントも得られ、毎日をみずみずしく過ごすこともでき、一石二鳥、三鳥なのです。
2作目と3作目も合わせてよみたい英語の育児参考書
2作目:At home with Madame Chic
2作目は1作目よりも、より子育てママ目線の「暮らしの達人」となるヒントが盛り込まれていると感じました。タイトルからつい独身女性が手にとりがちな本ですが、実は子育て真っ最中のママに読むのがいいと思う1冊です。
3作目: 「凛とした魅力」がすべてを変える
3作目は、Chicな女性になるための秘訣。特に内面をよりChicするためのヒントについて書かれた本です。
私自身、3作目は英語版を先に読みました。後に日本語版が翻訳されたことを知り、日本語版を読みましたが。英語版だけでも十分に楽しむことができました。
当時英検1級のための勉強を始める前でしたが、辞書なしである程度読めるレベルです。(ときどきわからない単語はチェックはしました)
読み物として楽しむ英文は、 全ての単語がわからなくても大丈夫。それよりも英語で読み物を楽しんでいることを楽しもう。
それが英語を読む習慣をつける第一歩です。
Kindleで読むか紙の本で読むか
英語を読む習慣を作るために、本は電子書籍にするか、紙の本にするかは悩みどころ。私はどちらにもメリット&デメリットがあると思います。
英語を読む定時間をいつにするかで使い分けをしてみるのはどうでしょうか?
寝る前に読む人
寝る前に英語の本を読む習慣をつけるなら、電子書籍より紙の本。
携帯やiPadなどで寝る前に読書をすると寝つきが悪くなってしまうというデメリットが。
Lesson from Madame Chicは、個人的には寝る前に読んで心地のよい本。ポジティブな内容だし、明日への励みになります。また洋書は見た目がかわいいのもポイント。ベッドの脇に1冊あるだけで、なんだかオシャレな気がします。
寝る前に1章読んで寝るという習慣を始めてみるのはどうですか?
英語で読むので、日本語で読むよりより眠くなるという効果も期待できます。
通勤の電車で読む人
一方、英語の本を通勤中に読みたい人は電子書籍が便利です。
まず、持ち運びが楽。携帯がスマホの人は、携帯で読めるから本を持ちあるく必要なし。特に洋書は大きくてかさばるので持ち歩きには不向きです。
電子書籍のもうひとつのメリットは、辞書機能。わからない単語があったら、そこをドラッグすれば意味を調べられるので、サクサク読めるのがいいですね。
通勤中を利用すれば、意識せずとも読書時間が固定されます。
そしてハードカバー版よりかなりお買い得なのも嬉しいところです。
Lesson From Madame Chic(Kindle版)
というわけで、どちらもそれぞれ良いところと悪いところがあるので、英文多読習慣のために自分にあった媒体を選択してみてください。
4作目は子育てがメインテーマ
ブログの情報によりますと、今年の秋には第4作目にあたるエッセイ「Connoisseur Kids」が2019年秋頃に出版される予定だそうです!
もちろん英語版です。日本語版もおそらくでるとは思いますが、その後になると思います。
日本語翻訳版がでる前に、英語版でぜひ読んでみたいです。
しかも、内容は「子育て」をテーマとしたエッセイ!まさに今の私にはぴったりです。
ご興味がある方、ぜひ英語版先読みにチャレンジしてみてください。
<2019年8月追記>
Connoisseur Kidsは2019年9月10日より発売開始です。
↓Amazonで予約可能です。