英検1級の単語を効率よく覚えるために、大変役に立ったアプリがこちら。
「英検でる順パス単」です。
私が使っていたのは旧バージョンのアプリですが、新しくなった「英検でる順パス単」の新しい機能、変わったところなどを前回の記事「英検1級おすすめアプリ 〜新しいでる順パス単を使ってみた〜」で紹介させていただきました。
今回は、私が「英検でる順パス単」を使ってどのように単語を覚え、英検1級に合格できたのか、その活用方法をご紹介したいと思います。
目次
英検1級でる順パス単収録単語数 1日の単語数は?
英検1級でる順パス単に含まれている単語数は熟語も含めて全部で2400語です。
2400語を覚えるためには、どれぐらいのペースで単語を覚えるべきでしょうか?
以下は、でる順パス単に収録されている単語数の内訳です。
カテゴリ | 単語数 | 何周した? |
A | 700 | 3周 |
B | 700 | 2周 |
C | 700 | 1周 |
熟語 | 300 | 3周 |
合計 | 2400語 |
Aが最もよく出題される単語です。
やはり頻出単語は優先的に覚えるべきだと思います。
私はAの単語については少なくとも全体を3周ぐらいしています。
私のおすすめは1日30単語のペースです。
単純に2400単語全てを毎日30個づつ回すと2.5ヶ月かかります。
1日40単語で回してもいいと思いますが、多すぎると続かなくなってしまいます。
私の場合は、毎日続けられる最大個数が30個ぐらいでした。
なぜアプリなのか
アプリの良い点は、時間が空いたときに気軽に勉強ができること。
移動中でも。テレビを見ながらでも。授乳中でも。何かの待ち時間でも。
5分でも時間を見つけたら、ちょっと単語みておこうという感じで単語の勉強ができるところが魅力。
また、アプリは発音も合わせて聞けるのがいい。
両手がふさがっていたとしても、耳だけの学習もできるので、『ながら勉強』には最適なツールです。
もちろん、アプリだけでは足りない部分もあります。
過去問をといたり、語源を学んだり、なかなか覚えられない単語は書いておぼえたり。
色々な方法で単語に触れることで相乗効果がうまれます。
アプリで単語を覚える最大のメリットは、効率的に多くの単語をインプットできることです。
インプット=完全に覚える、ではありません。
まずは優先して覚えるべき単語を一通り見る。そして、まだ知らない単語を絞りこむ。
一度でも記憶することが大切です。
1周目で全てを完全に覚えていくのは無理だと思います。
2周、3周と繰り返し単語を見る&聞くことで記憶が定着していきます。
また過去問を解いたり、長文読解練習をしたりする中で、次第に「アプリで見たことがある単語だ!」という1度見た単語との再開場面が多くなります。
こうやってなんどもたくさんの単語に出会うことで、頭に残ります。
また、アプリ以外の勉強ででてきた不明な単語を、アプリ内で意味を調べることもできます。
そしてそれが今覚えるべき単語か優先順位をつけることができます。
アプリで単語を覚える効果は、たくさんの見知らぬ単語に出会うこと。
「他人」であった単語が、2回目で「顔見知り」となり、なんども出くわし間違えるうちに忘れられない「友人」「親友」と単語との親密度があがります。
頻出単語のランクAは「全員ほぼ友人」ぐらいにはなっておきたいですね。
- いつでもどこでも単語の勉強ができる
- 耳と目でインプットができる
- 効率よく「見知らぬ単語」との出会える
アプリは勉強できる時間が限られている子育てママには必須アイテム!
子育て期間の勉強についてはこちらの記事「産休&育休中にスキマ時間で勉強をしよう!」もご参照ください
毎日の学習
でる順パス単アプリのトップページに「今日の学習」があります。
ここから毎日一定数の単語を覚えていきます。
今日の学習には、以下の3つのステップがあります。
- 確認: 今日の単語を耳のみで聞いて、知らない単語かどうか確認する
- 学習: 単語の意味と使い方を学習する
- テスト: 今日の単語を覚えたかチェック(チェックの仕方は好みで設定)
ステップ1 確認
今日の単語を一通り確認します。
最初に何語学習するかを設定できます。おすすめは30単語です。
1度30を設定しておけば次回以降も30単語ではじまります。
確認画面です。最初は音のみで単語の意味を当ててみましょう。
聞き取れない場合は、英ボタンを押すとスペルを表示します。
不明な場合は「知らない」を押すと、その単語は知らない単語リストに登録されます。
最初のステップなので、知らない単語がどれぐらいあるのかを確認する程度の気持ちで、軽く通します。
最後に「知らない単語のみ学習」か「全てを学習」を選択して次へ進みます。
1周目は常に「全てを学習」を選択しましょう。
ステップ2 学習
次にステップ2の学習です。
単語の意味や使い方をじっくり確認します。
例文も音声とともに確認しましょう。(例文の音声ダウンロードについてはこちらの記事「英検1級おすすめアプリ〜新しくなったでる順パス単を使ってみた〜」を参照)
英検1級は、似た意味の違う単語が数多く存在します。
意味は同じだけど、使われ方が微妙に違ったり、ニュアンスが少し違ったりします。
英検1級レベルでは、こうした単語のニュアンスの違いを適切に使い分けられるかどうかが問われます。
例文とともに場面と単語を紐づけて覚えると、ニュアンスの違いを把握するのに役立ちます。
一通り学習をすると、最後に「テスト画面に移動しますか?」というメッセージがでます。
覚えきれてなさそうな場合は「いいえ」を選んでもう1周してもOK。
テストが出来そうなぐらいになったら「はい」を押します。
私は朝学習1周目までやってから、夕方2回目の学習→テストまでやるという
2段階の学習をよくやっていました。
ステップ3 テスト
最後のステップです。テストを行います。
今日の単語を覚えたかどうかの確認です。
テストの出題形式は自由に設定ができますが、私は「英単語→日本語訳選択」をおすすめします。理由は後でご説明いたします。
テストしながら是非やっていただきたいのが、お気に入り登録です。
「お気に入り登録」といっても好きな単語を登録するのではありません。
要注意の単語を選抜します。
1周目の学習の主な目的は、自分が覚えるべき単語の選抜です。
私の場合、お気に入り登録するかどうかの基準は以下の3つ。
- 覚えられない単語
- もう1度テストしても回答できなそうな単語
- 今回初めて出会った単語
どれか1つでも当てはまれば「お気に入り登録」します。
そして毎日新しい30単語を学習しつつ、はお気に入り登録された要注意単語のみを復習します。
これにより、短期間で覚えていない単語のみを集中して学習できます。
しっかり頭に入りめでたく要注意単語を卒業したと感じたら、お気に入りから外していきます。
最初はかなりの量がお気に入りに登録されると思いますが、構わずどんどん登録しましょう。
使える便利機能3選
- 検索機能
- お気に入り登録
- まとめて聞く
アプリのトップページの下にあるアイコンのうち、左3つが便利な機能になります。
検索機能
英検でる順パス単の書籍ではなくアプリにすると便利なことの1つが検索機能。
アプリに収録されている2400語の中から英語の一部、または日本語訳の一部から検索ができます。
これの何が便利かというと、過去問などを解いていて分からなかった単語、間違えた単語を検索します。
でる順パス単では、よく出題される頻出単語をA、次によくでる単語をB、そしてCとランク分けしています。
パス単以外で出くわしたわからない単語を「今覚えるべき単語かどうか」の判断をするために検索機能を使います。
Cランクだったら、それほど心配することはない。
Aランクだったら、今すぐ覚えるべき単語。
アプリに収録されていなければ、とりあえず今は気にしなくていい。
という具合に優先順位の判断ができます。
アプリにある単語であれば、その単語は「お気に入り」に登録しておきましょう。
まだ学習前の単語だったとしても、一度出会っている知らない単語として記録することができます。
検索機能を活用して、優先順位をつけて単語を効率よく記憶していくことができます。
単語を優先順位をつけて覚えることがなぜ大切かについては「英検1級の単語は難しすぎて覚えられない人へ朗報」にて詳しく紹介しております。
お気に入り登録
今日の学習のところでも触れましたが、お気に入り登録の機能は大変便利です。
この機能があるからアプリを選んだといってもいいくらいです。
知らない単語、覚えられない単語をどんどんお気に入り登録していきます。
ただし、お気に入りに登録しただけで満足してはいけません。
お気に入りに登録された、優先的に覚えるべき単語をなんども見て、聞いて、学習します。
お気に入りの全体再生を使うとリストを順番に読み上げてくれます。
素早く復習したいときは全体再生ですが、最初は個々の単語をクリックして開く学習画面で、1つづつページをめくって復習していくのがよいでしょう。
「今日の単語を学習したあとに、お気に入りを50個復習。」
などと目標設定をして反復します。
まとめて聞く
3つ目の便利機能は、まとめて聞くです。
まとめて聞くでは、「Aランクの単語を全てまとめて聞く」などということができます。
例文の音声を購入していると、ここでも例文を選択できます。
おすすめは、単語(英&日)と例文を聞き流すこと。
自動再生なので、手動でクリックすることなく連続して再生されます。
電車の中などでも聞き流して覚えられるのがいいです。
また「まとめて聞く」では、音声スピードを変更できます。
早めにして数多く回すなどのアレンジもできますよ。
出題形式はどれがいいか
最後に出題形式についてです。
新しくなったでる順パス単のアプリには、14パターンの出題形式の設定ができます。
しかし、正直使う設定は限られます。
最初は「英単語」+「日本語訳 四択」を選びます。
これは英語ででてくる単語を見て&聞いて、その意味の日本語訳を4択から選ぶという形式です。
なぜこれがいいかというと、英検1級の単語は主に「読」「聞」ができればいいからです。
英検1級用の単語を「書」「話」で使うことは、ほぼありません。
英作文やスピーキングで1級単語を使うこともありますが、全体の1割もないと思います。
英作文などで使いたい単語は、英作文対策の中で覚えればいいことであって、語彙強化の段階で、「日→英」を練習する必要はありません。
まずは、1級の単語を、読める!聞ける!ことが大切。
なので、「英単語」のインプットから「日本語」のアウトプットをさせる設定である「英単語」+「日本語訳 四択」が最優先になります。
正直、新しく追加された「発話をする」はあまりおすすめできません。
そもそも携帯の Siriの理解度をあまり信用していないのもあるのですが、
(なにせ日本語でも正確に聞き取ってもらえない)
回答を発話する意味はあまりないと思います。
1級の単語をスピーキングで使うことはほとんどない上、発音練習より意味を覚えることが優先度が高いからです。
その2つを同時にやる必要はないと思います。
アプリに期待しているのは、語彙力アップ(英→日変換)なので。
最初はまよわず、下の画面のように「英単語」→「日本語訳 四択」を選択してください。
まとめ
- 英検1級でる順パス単は2400語。毎日30個で2.5ヶ月で1周。
- 今日の学習の使い方
- ステップ1 確認 → 知らない単語をあぶりだす
- ステップ2 学習 → 単語のニュアンスをつかむ
- ステップ3 テスト → お気に入りに登録していく
- 便利な機能
- 検索機能 → 優先順位を確認できる
- お気に入り登録 → 効率よく覚えていない単語を復習
- まとめて聞く → 場所を選ばず総復習
いかがでしたでしょうか?
旺文社の英検でる順パス単アプリは、他のアプリと比べると値段はやや高めなのですが、なかなかに秀逸なアプリです。
アプリに払う金額としては高額なため、ちょっと躊躇してしまいますよね。
しかし購入すればその価値はわかっていただけると思います。
旺文社の英検過去問【音声アプリ・ダウンロード付き】2019年度版 英検 1級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)は昔からあります。
その旺文社がだしているだけあって、この英検でる順パス単は英検の老舗が作ったアプリという感じがいたします。
書籍かアプリかで悩んでいる方は、こちらの記事「英検1級おすすめアプリ〜新しくなったでる順パス単アプリを使ってみた〜」の方で、このアプリの別途購入オプションを含めた金額比較表もご参照ください。