英検1級の単語を効率よく覚えるためにアプリを使った学習をオススメいたします。
私が実際に使って便利だと思った「英検1級でる順パス単」のアプリが新しくなりました。
今回は、新しくなったでる順パス単アプリの機能について、
旧バージョンから変更した点、よくなった点、悪くなった点も合わせて徹底解剖したいと思います。
また最後にアプリ購入の際につけるべき追加機能についてもご紹介いたします。
目次
英検1級のおすすめアプリ
私が英検1級合格するまで使用していた旧バージョンのアプリがこちら。
残念ながら2019年現在はもう購入できなくなってしまいました。
しかし、同じアプリが進化して登場。
新しい英検でる順パス単を使用してみた感想、違いをご紹介します。
ちなみに同じ「でる順パス単」でも「Mikan」というアプリもありますが、
私のオススメはMikanではない方です。
新しい英検でる順パス単アプリ何が変わったの?
- 英検の全ての級が統合された
- 例文の音源は別途購入が必要となった
- 復習時の単語チェック方法の種類が増えた
英検の全ての級が統合されて1つのアプリに
旧バージョンでは、級毎にアプリが別れていました。
準1級と1級を受ける人は2つのアプリをそれぞれインストールする必要がありました。
しかし、新バージョンでは、同じアプリ内で違う級の単語も学習することができるようになりました。
ただし、アプリの料金は、1つの級につき840円です。
ですので、準1級と1級を購入する場合は
840円✖️2=1,680円となります。
でる順パス単アプリをインストールすると、このような画面がでてきます。
購入したい級を選択することで、その級の学習ができるようになります。
級は1度選択したら変更はできません。
全ての級が1つのアプリになって便利になったのは、複数の級を購入した場合、
「統合検索」ができるようになったこと。
例えば準1級と1級を購入していた場合でわからない単語があったとき、
上記画面で検索すれば、準1級と1級の単語両方から検索できるので、
それぞれのアプリを開いて検索する必要がなくなります。
私は英検1級以外の級を買ったことがないので、統合検索の便利さはわからないのですが、3級、4級から段階的に1級までアプリで単語勉強をしている人の場合などは、級をまたいだ単語検索は便利かもしれません。
例文の音源は別途購入が必要
新しくなったでる順パス単アプリは、例文の音声が含まれていません。
例文の音源は別途購入することで使えるようになります。
私はこの変更は残念だったことの1つです。
以前は例文も含めて840円でした。
例文購入で600円追加料金を払うことで、実質1,440円に値上がりしたことになります。
以下の画面はでる順パス単英検1級の開始画面です。
画面左下のイヤホンマークをクリックすると、例文の音声などの追加の機能を購入できます。
復習時の単語チェック方法のバリエーションが増えた
新しくなったアプリには単語復習のチェックのバリエーションが増えています。
元々、単語復習のチェック方法を「出題形式」にて好みの設定にすることができるアプリでした。
- 読んで選択→単語を見て、4つの選択肢から答えを選ぶ
- 聞いて選択→単語を聞いて、4つの選択肢から答えを選ぶ
- 書き取り→単語を聞いて、スペルを入力する
「読んで選択」と「聞いて選択」は「英→日」と「日→英」が選べるので、
5パターンの単語復習方法がありました。
新しくなったアプリの機能は、上記に加えて「発音する」「例文」「ランダム」などの出題形式のバリエーションが増えました。
- 発音する → 回答を発話してインプットする
- 例文 → 例文に当てはまる単語を回答する
- ランダム → チェック方法がランダムで出題される
これにより、組み合わせで最大14パターンの出題形式で単語復習チェックをできるようになりました。
こんなにたくさんあると迷いますよね。
「結局どの出題形式で単語を覚えるのがいいの?」と思う方は、こちらの記事「英検でる順パス単アプリの便利機能と使い方」でおすすめの出題形式設定をご紹介しています。
新しくなって良くなったこと
- 今日の学習に1ステップ追加されたこと
- アプリが縦表示になったこと
- 知らない単語リストに自動登録されるようになったこと
今日の学習に1ステップ追加されたこと
「今日の学習」で単語を覚えていく際に、
1つづつ単語の意味や使い方を学習した後、テストで単語を覚えているかチェックできるという機能は以前からありました。
今回新しくなったバージョンでは、「今日の学習」に1ステップ追加され、
実質3回づつ単語の勉強ができるような仕組みになりました。
そのステップというのがこちら。
- 今日の単語を耳のみで聞いて、知らない単語かどうか確認する NEW!
- 各単語の意味と使い方を学習する
- 今日の単語を覚えたかチェック(チェックの仕方は好みで設定)
以前は、1番目のステップがありませんでした。
最初に使ったときは、いきなり音だけ聞いて意味のテストをするという第1ステップに違和感を感じましたが、慣れればいいなと感じました。
下記は実際の画面です。
意味の推測は、画面下にある2択で行います。
わからなければ「知らない」を選択します。
飛ばしたい場合は「スキップする」も選べます。
「知らない」を選択することで、その単語は自動的に「知らない単語リスト」に登録されます。
この手順をすることで、学習を始める前にすでに知っている単語とそうでない単語に選別することができます。
回答後に、正解の英単語が表示されます。
これが「ステップ1確認」です。
この後、各単語をもう一度最初から見ていきます。
意味と使い方を読み単語のニュアンスを正確に理解する「ステップ2学習」です。
最後に全ての単語を覚えたか確認する「ステップ3テスト」があります。
このように今日の単語を3周回すことになるので、反復練習により記憶が定着しやすくなる仕組みになりました。
「今日の学習」の詳しい使い方についても、「英検でる順パス単アプリの便利機能と使い方」でご紹介しています。
アプリが縦表示になったこと
2つ目のよかった点は、アプリが縦になったこと。
以前は横だったので、電車の中などで使うときに若干使いづらい感じがありました。
基本携帯は縦向きにもつことが多いので、縦向きにすることで利便性が上がったと思います。
地味にインパクトのある変更だと思います。
知らない単語リストの自動登録機能
最後は、「知らない単語リスト」の自動登録機能です。
1つ目の「今日の学習」の手順変更でも触れましたが、「今日の学習」の最初のステップで「知らない」を選択すると自動で「知らない単語リスト」に登録されます。
またテストで間違えた単語も同様に「知らない単語リスト」に追加されます。
再びテストをして、正解すると知らない単語リストから自動的に消えていきます。
「知らない単語リスト」は、今日の学習の下にある「復習」というところで確認することができます。
間違えた単語だけをもう一度復習することができるようになりました。
ただし、今日の学習のステップ1で「知らない」を選択したとしても、ステップ3のテストで正解すると「知らない単語リスト」から消えてしまうので注意しましょう。
以前のアプリでは、「お気に入り」を「覚えられない単語&知らない単語」としてマークするために使っていました。
新しいバージョンも「お気に入り」は存在しています。
1回正解したからといって、その単語を覚えたことにはなります。
自分が覚えた!という感覚になるまでは、一度間違えた単語は「お気に入り」に登録して、重点的に復習できるようにチェックしておくとよいです。
お気に入りは手動で☆マークを外さない限り、お気に入りリストに残ります。
なかなか覚えらない、テストや過去問でなんども間違えている単語をマークしていきます。
「お気に入り」と「知らない単語リスト」を上手に使えば、
効果的に覚えるべき単語を絞りこめますよ!
前の方がよかったと思うこと
- 例文の音声は別途購入が必要となったこと
- お気に入りに登録した単語と例文を自動再生で復習できないこと
- 学習記録が月単位で確認できなくなったこと
やはり一番残念なのは、例文の音声は別途購入になってしまったことです。
追加で600円を払ってでも、例文の音声はあったほうがいいと思います。
単語だけでなく、例文と共になんども流し聞きすることで記憶に残りやすくなります。
単語と例文を両方聞くことで少なくとも1度に2回その単語の音声を聞くことになるので反復練習時に効果的だと思います。
2つ目の残念な点は、「お気に入り」単語&例文の連続自動再生ができなくなったこと。
このアプリの超便利な機能の1つが「お気に入り登録機能」
覚えられない単語を「お気に入り」に登録でき、お気に入りのみを復習できること。
覚えた単語は「お気に入り」から外していくことで、覚えていない単語を効率よく復習できます。
今回もお気に入り登録はできます。
単語のみの連続再生は可能です。
しかし、お気に入りした単語の、単語と例文の連続自動再生で聞き流しすることができなくなってしまいました。
新しいでる順パス単は、例文を聞きたいときは例文再生ボタンを都度押さなければなりません。
例文確認のために、自分で例文再生ボタンを押す手間が増えてしまいました。
これはもしかすると、例文が別途購入になったことによる弊害かもしれません。
「まとめて聞く」でできるように、単語と例文を順番に自動再生できればよかったなと思いました。
また学習記録が月単位で見れなくなったのも、少し残念です。
以前は、このような(画面)月単位で学習記録を確認する画面がありました。
先月、先々月と比べてどれくらい学習したかなどが見られたので、継続するモチベーションに繋がるという効果がありました。
今回は1週間単位での確認になります。
連続して学習すると、トップページにメッセージがでるなどは良い変更点ではありますが、個人的には月単位でも学習記録を見たかったです。
例文と統合テストの追加機能は必要か?
新しいでる順パス単はご紹介のとおり、追加機能のオプションがあります。
はたしてこの追加オプション、必要か必要でないか、
購入を迷っている方のために、私自身が使ってみて感じた率直な感想とオススメ購入オプションをご紹介します。
例文の音声
この例文の音声は、購入することをオススメします。
私は旧バージョンで例文を聞いて覚えるために活用し、とてもよかったと思いました。
単語と合わせて例文も音声で聞き流すことにより、耳からのインプットが多くなります。また例文の使われ方を参照に、どのような文脈で使われる単語なのかを学習することも大切です。
例文の音声はなくても、アプリに例文は記載されています。
しかし例文も音声とあわせて読むことで、頭に入りやすくなると思います。
統合テスト
総合テストは、実際に使ってみたところ、正直値段のわりには期待した機能がないなあと感じました。
理由は、総合テストでできることは、「今日の学習」で最後行うテストとほぼ同じだからです。
総合テストをダウンロードしていると、「お気に入り」や「知らない単語」に登録した単語だけをテストすることができたり、ランクAの単語だけをテストすることができたりします。
私はアプリは単語のインプットを目的にして使用しているので、テスト機能のバリエーションがたくさんあってもあまり使わないなあと思いました。
単語を覚えたかどうかは、過去問を解きまくることで確認できます。
アプリの価格にしては割高ですので、総合テストまではダウンロードする必要はないなと感じました。
アプリか書籍かを金額で比較
よって、私がオススメする購入の組み合わせは、アプリ➕例文です。
注意したいのは、例文と総合テストはそれぞれ別々に追加購入すると600円づつかかり1,200円の追加になってしまいます。
しかし2つまとめて購入すれば960円の追加購入ですみます。
下記の表にある1,800円はまとめて購入した場合の料金ですのでご注意ください。
アプリのみ | オススメ度 | |
アプリのみ | 840円 | ★★ |
アプリ➕例文 | 1440円 | ★★★★★ |
アプリ➕例文➕総合テスト | 1800円 | ★★★ |
書籍 | 1836円 | ★ |
上記の表であえて書籍の欄を設けたのですが、実際はアプリと例文と総合テストのオプションを全て購入しても、書籍版の値段より安いのです。
そう考えると、せっかくならオプションも全て購入してもよいのでは?という感じもします。
ちなみに、私は英検1級のでる順パス単に関してはアプリだけで、書籍版は買いませんでした。
この英検でる順パス単アプリはなかなか秀逸なアプリで、有料ですがその価値はあります。
書籍版と比べてもはるかにアプリ版の方が使いやすいと思いました。
たくさんの単語を効率よく覚えなければならない英検1級ならば、
なおさらアプリ版をおすすめいたしますよ!
まとめ
- 新しいでる順パス単、変わったところ
- 英検の全ての級が統合!
- 例文の音声は別途購入!
- 単語テストの出題形式のバリエーションが増えた!
- 新しくなってよくなったこと
- 今日の学習に確認ステップが追加された!
- アプリが縦表示に!
- 知らない単語リストの自動登録!
- 前の方がよかったと思うこと
- 以前は例文の音声が含まれていた!
- お気に入りの単語を自動再生できた!
- 学習履歴が月単位でみれた!