「英検1級の単語の覚え方で苦戦をしている」という人にはぜひためしてほしい!英単語の学習方法を紹介します。
語源を学んで語彙力アップする方法です。
ところが、語源を説明する本は洋書が多いのです。
「英語で英語を学ぶなんで、そんな大変なことできない」という人も、「語源を学んでみようかな」思わせるようなちょっとした英語を読みやすくするヒントを、今回は紹介したいと思います。
アプリや単語帳で、短期間に大量の英単語をインプットするのは効率の良い単語暗記方法ですが、デメリットもあります。
短期間の暗記は忘れやすい。ということ。
私はこちらのWORD POWER MADE EASY Word Power Made Easy: The Complete Handbook for Building a Superior Vocabularyという英語の語源学習の本で語源を学んだことで、英検1級の単語がたくさん記憶に残るようになりました。
語源を学び、英単語の意味を深く考えるとき、英単語を忘れにくくなります。
語源学習には、単語帳学習にはない、3つのメリットがあります。
- 記憶に長く定着し、忘れにくい
- 似ている単語をまとめて覚えられる
- 知らない単語の意味を予想できるようになる
「英単語は語源がわかると忘れにくい〜上級語彙力アップのための学習法〜」でも語源学習のメリット&デメリットを詳しくご紹介しています。
今回は語源学習のための本Word Power Made Easyの使い方について具体的にご紹介しますね。
目次
語源から単語を覚えるための本
私は半年で4000語を覚えるために、アプリを使った効率重視の単語暗記に加え、語源を学ぶことで、英単語の記憶を定着させて英検1級に合格できるまでの語彙力を得ることができました。
その時に私が愛用していたのがこちらWORD POWER MADE EASYです。
みてわかるように、洋書なんです。
ペーパーバックだし、挿絵もないし、カラーもない。
オススメしているわりにネガティブな事ばかり言ってますが、WORD POWER MADE EASYは最初は使いにくそうな印象がある本です。
しかし内容はとても充実した良書です。
少し英語力がついてきてワンランクUPした語彙力をつけたい方には超オススメです。
単純に語源を暗記するための参考書というよりは、ネイティブがどうやって単語を記憶していっているのかを知ることができます。
語源と英単語の成り立ちを知るという読み物です。
使いにくそうに見えるWORD POWER MADE EASYを使いこなすには「何度も読むこと」が大切なんです。
具体的にどう読んだのか、私の方法をこっそり教えます。
3回読む方法で洋書を読みつくす
英語で語源を学ぶために、私が考えた一番ベストな方法は、1つのセッションを3回読む方法です。
WORD POWER MADE EASYは1つのセッションが5ページ〜8ページぐらいで、1回分となっています。
本書の目安では30分〜1時間で終わると書かれていますが、私は1セッションを3回読むので、もっと時間がかかりました。
時間にすると約2時間〜3時間ぐらいです。数日にわけてもOKです。
3回読むときには、注意点があります。
1回目は辞書をひかず音読
1回目は音読します。
声にだして読むことで、目から入る情報と耳から入る情報とがあわさり、内容があたまに入りやすくなります。
子供に読み聞かせるように、読み物を楽しむ感じで、読んでみてください。
ここで辞書で意味を調べたりすると、流れが止まり、全体像がわかりにくくなってしまいます。
1回目はわからない単語があっても気にせずひととおりの文章を読んで全体の内容をとらえることを意識します。
これは英検1級の長文読解のための練習にもなりました。
2回めは不明単語をチェックして通読
2回目は不明な単語をチェックしながら、通読します。
チェックといっても鉛筆で知らない単語を○で囲んでいくだけ、基本的には1回目と同じようにひととおり読み通します。
辞書で意味を調べることはしません。
不思議なことに、2回目に読むときには1回目より理解度があがっているのです。
知らない単語は知らないままなのに、2回目に読むときにはもっと内容があたまに入ります。
2回目は音読でも黙読でもOKです。
2回目に読むときに意識するのは、自分がわからないところをハッキリさせることです。
後で辞書で意味を調べたいところ、不明な箇所に鉛筆でラインをひくなどしてマークしていきます。
あとで蛍光ペンによる色分けをするので不明単語・不明箇所のチェックは鉛筆でマークします。
また初めて出会う単語は、英語で読んで、意味を想像してみてください。
辞書で日本語の意味を調べる前に、英語で英語の意味を理解するプロセスは重要です。
余計な先入観をもたず、英単語本来の意味を理解するのに役立ちます。
3回目は辞書で調べながら精読
3回目でいよいよ不明な単語の意味を調べて読みます。
すでに2回目に読んだときに鉛筆でマークをつけていますので、ささっとまとめて調べることがができます。
意味を調べたら、日本語訳や新たな情報を書き込んでいきます。
2回目で想像した意味と調べた意味にギャップはなかったか、予想通りの意味であったかなどをチェックします。
このように英語の意味を想像してから意味を調べるようにすると、単語の意味を推測する力がつきます。
調べた単語は蛍光ペンでマークします。
蛍光ペンの使い方ルールは後ほどご紹介しますが、蛍光ペンで色分けしておくと次に読むときに格段に読みやすくなります。
また既に学習した語源や単語を探すときにも便利です。
3回目は内容の完全理解が目的です。
学んだ英単語の語源や、単語の成り立ち、単語の意味を正確に理解します。
1日以上あけずに3回読むこと。
3回読む方法は、1セッション単位で行います。
1セッションを3回読むために、何日かにわけてもかまいません。
ただし、3回読む間隔は1日以上は間をあけず、前に読んだ記憶があるうちに繰り返すのがいいです。
たとえば、1日目は寝る前にかるく1セッションを音読。
次の日の朝は2回目の通読して不明単語をチェック。
その日の夕方には単語の意味調べをして3回目の精読。というようなペースです。
繰り返し読むこと、繰り返し単語に出会うことは、言葉を覚える方法として理にかなっています。
忘れないうちに、もう一度単語を目にすることで、単語が脳に記憶されていきます。
蛍光ペンで色分けして洋書も読みやすく
WORD POWER MADE EASYはペーパーバックで、色がありません。
これが読みにくさを感じる要因のひとつです。
なので色をくわえて読みやすくしましょう。
私は3色の蛍光ペンで、あとからも読みやすいようカスタマイズしました。
最も大切な語源を表すところは、赤い蛍光ペン。
新しい単語、覚えるべき単語は、緑の蛍光ペン。
発音記号や、覚えるべき単語ではないけど意味がよくわらない単語、意味を調べた単語は、黄色の蛍光ペン。
という3色のルールを使いました。
実際の例をみてみましょう。
以下はWORD POWER MADE EASYのSession5からの抜粋です。
Doctors for women の説明です。
Gynecologist という単語はGreek(ギリシャ語)のgyneの語源をもちます。
gyneはwomanという意味があるんですね。
そしてSienceを意味するlogosと合わせて、女性の学問という意味になります。
Gynecologistは単語のお尻(語尾)が-istで終わっているので人を表す単語です。
よってGynecologistは、婦人科医(Doctors for Women)なわけです。
この文章を蛍光ペンで色分けするとこうなります。
どうですか?かなり読みやすくなりませんか?
重要なところや、覚えるべき単語が目立つので、復習するときにも目にとびこみます。
前のセッションで学んだ語源や単語をもう一度チェックしたいときにも役立ちます。
皆さんもWORD POWER MADE EASYを色分けしてカスタマイズしてください!
WORD POWER MADE EASYの特徴まとめ
ここで今回ご紹介したWORD POWER MADE EASY という語源を学べる本の特徴をおさらいします。
- 語源や英単語の成り立ちを知る読み物として楽しめる
- 類似する単語をまとめて覚えられる
- 繰り返し同じ単語がでてくるため、自然と記憶に定着する
- 英語ネイティブの学生が語彙力アップのために使用する本
英語で英語を学ぶ方法は、語彙力をワンランクUPさせたい方には効果的な学習方法です。
まとめ
WORD POWER MADE EASY で学習できる語源や英単語を日本人がしっかり頭にいれるためのコツは、以下の3つです。
- 1回分のセッションを3回読むこと。
- 最初は辞書はひかないで、英語で単語の意味を想像する。
- 蛍光ペンで色分けして、読みやすくする。
語源学習にすこしでも興味をもって、英語で英語を学ぶことにチャレンジしたいと思った方は、WORD POWER MADE EASYをお試しください。
内容がやや難しすぎるという方には、初級編の Instant Word Power先に読んでみるのがいいかと思います。
今回紹介した3つのコツは、他の英語で書かれた本を読む時でも活用できます。
ぜひ英語で英語を学ぶ方法をお試しください。