Instant Word Powerで英語の語源を学ぶ!学習効果と内容のレビュー

InstantWordPowerで英語の語源を学ぶ学習効果と内容のレビュー

英検1級に必要な語彙力を強化するために、取り組んでよかったと思う教材の1つがInstant Word Powerです。

本書の特徴は、英語で英語の語源や成り立ちを説明しているというところ。

従来の教材と違って、最初は扱いにくそうに感じる本なのですが、

しっかり取り組むと単語力が飛躍的にUPするとともに、覚えた単語を忘れにくく、新しい単語を覚えやすくなるのです。

今回は、このInstant Word Powerという教材について、内容・学習効果など取り組んだ感想レビューを記事にしました。

以下のような疑問をお持ちの方は、参考にしてみてくださいね。

Instant Word Powerのここが知りたい
  • Instant Word Powerってどんな教材?
  • Instant Word Powerを始める英語レベルって?
  • Instant Word Powerでどんなことが身に付くの?
  • Instant Word Powerの学習の進め方って?
  • Instant Word Powerって英検1級に効果ある?

補足

Instant Word Powerは、Word Power Made Easyの姉妹本で、初級の語源学習書という位置付けです。
Word Power Make Easyが難しすぎる人は、こちらから始めるのがいいです!

目次

Instant Word Powerを始める英語レベルの目安は?

Instant Word Powerは洋書ですので、日本語による解説等は一切ありません。

それでは、英語で英語を学ぶレベルとは一体どれぐらいなのでしょうか?

英英辞書を使いこなせるようになるにも、かなりの基礎英語力が必要ですよね。

Instant Word Powerを始める英語レベルの目安は、感覚的にざっくりと「英検準1級程度から」です。

といっても英検準1級に合格していないと取り組めない教材という訳ではなく、目安というだけです。

もう少し具体的に必要な英語力を説明しますね。

Instant Word Powerは、初級単語の語源を学ぶ!というコンセプトの本なのですが、その説明や例文にちらほら難易度の高い単語もでてきます。

そのため、わからない単語が時々でてきても、英文を読み進めることができる力が必要です。

本筋から関係のない例文の中などで難しい単語がでてくるので、正直意味がわからなくても読み飛ばせるのですが、そういう読み方に慣れていないと、「この本難しい!英語難しい!」というアレルギーがでてしまう可能性はあります。

なので、難易度の高い単語がでてきても、リーディングを継続できるような、ある程度の英語力は必要かと思います。

たとえば、こんな比率で辞書をひかないとすぐ意味がわからない謎単語がでます。

これは、私が使い倒したInstant Word Powerの1ページ。

こんな風に不明な単語は、さくっと辞書で調べて意味を横に書いたりしてます。

この単語を覚えるのが目的ではなく、全体の内容を理解するためなので簡単でOKです。

Instant Word Powerを学習する目的は、書いてある内容と単語を一語一句覚えることではありません

英単語の持つ語源とその仕組み、ネイティブが考える英単語学習法を英語で学ぶことなのです。

わからない単語があっても問題はありません。

英語で英語を学ぶことを楽しめるかどうか」というところが、学習者に必要な最低限の英語レベルの条件だと私は考えます。

その上で、自分にあった教材かどうか判断をしてみてくださいね。

英単語は語源がわかると忘れにくい

英単語の語源がわかると忘れにくい。〜上級語彙力アップのための学習法~

2019年11月9日

Instant Word Powerの特徴的な学習カリキュラム

Instant Word Powerは、英語ネイティブの学生向けの語源学習入門書です。

特に目新しいのは「なんども繰り返し単語を登場させる」ように意図的に反復する構成になっていることと、「インプットとアウトプットの繰り返し」になるように、各単語のエピソードを読んだあとに、実際に問題を解き理解度チェックを行うようになっていることです。

こういうタイプの学習書は初めてでしたが、新鮮でしたし、英語を深く学ぶためにすごく役立ちました。

繰り返し学習は、単語の定着率をあげるために理にかなった方法ですし、同じ単語で違う例文をみたり、類似単語を一緒にみることで、

単語がもつ意味(コンセプト)の範囲とその輪郭が浮かび上がるように理解できるのです。

これは、日本語で英単語を学ぶ学習では得られない知識です。

英単語帳の丸暗記では、英語と日本語訳が1対1の関係になっていて、そこに微妙な範囲の違いがあっても気づきにくいのです。

英語は、1つの方法だけからではなく、いろんな方法で、全方位から吸収していくことで、相乗効果で理解が深まるものと私は考えています。

このInstant Word Powerはそんな気づきを与えてくれた教材ともいえます。

Instant Word Power の1セッションの構成

Instant Word Powerは全38個セッションでできています。

本書には、なるべく「1日で1セッションを終わらせよう!」説明されているのですが、ノンネイティブの私たちには、1日1セッションはちょっと厳しいというのが正直なこところ。

なので、私の独自ルールで1セッションを3日かけて終わらせるようにする、というペースで取り組みました。

1セッションは、短いものや長いものがありますが、だいたい以下のような構成になっています。(あくまでもイメージです)

最初は、セッションの新しいコンセプトを学びます。

新しいコンセプトは、新しい語源・新しい単語(基礎編)とその意味と成り立ちなどです。

学習者は、問題を解いていくだけなのですが、基本のコンセプトを自然に学んでいきます。

中盤は、反復練習になります。

最初に覚えた新しい語源や単語が繰り返し出題されながらも、新しい意味や類似した単語の情報がだんだん与えられます。

最後は、セッションのまとめとしてテストがあります。

総合的に復習して、理解を深めます。

この、3つのステップを3日間でこなせば程よいペースで学習ができるかと思います!

毎日取り組んだとすると、全部を1周するのに、3日間×38セッション= 114日(3ヶ月ちょっと)ぐらいかかるということになります。

長い英文を読むのがちょっと苦しいという方は、このように1セッションをさらに分解して、Step by Stepで学習していく方法を試してみてくださいね!

語源学習IWPの始め方

単語習得だけではなく、読解力もアップする!

Instant Word Power は、学習書・演習ブックの役割と、読み物としての役割も併せ持ってます。

セッションの間には、コラムのコーナーがあったり、英語学習者のための学習ヒント・アドバイスや、単語の成り立ちエピソードが英語で読めます。

英語で、知らない情報を得る!という感覚が、より英語力を高めたいという意欲にもつながりますし、単純に英語で読書を楽しむ自分が嬉しく思えます。

単に英語を読むだけの目的でなく、自分が知りたいと思う英単語の成り立ちや、英語学習のヒントを英語で読むから、読む意欲がでるのです。

知らず知らずのうちに、長い複雑な英文を辞書なしで読む力や、知らない単語があっても読み進める力が身につきます。

いつのまにか自然に英文を読んでいる自分に気づくことができます。

そしてその結果、語彙力のUPだけではなく、読解力がいつのまにかUPするという効果も得られるのです!

WORD-POWER-MADE-EASYの使い方

語源を学び英検1級語彙力をアップするWORD POWER MADE EASYの使い方

2019年11月13日

Instant Word Powerは英検1級に有効か?

語彙力を高めたい英語学習者にとって、Instant Word Powerはかなり優秀な教材です。

しかし、英検1級合格をめざしている方にとってはどうなのでしょうか?

答えはYesでもありNoでもあります。

実際、私は英検1級合格のための語彙力強化の教材として、Instant Word Powerをやりこみました。

その結果、より多くの語源をマスターして、語彙力は確実にUPしました。

しかし、その一方で英検に向いているとは言えない側面もあります。

1つは、網羅されている語彙は英検1級に特化していないということ。

もう1つは、語源を英語で学ぶにはかなり時間がかかるということ。です。

InstantWordPowerは、もともとネイティブの学生が基礎語彙力をあげるために作られた教材であり、日本における英検対策や上級語彙に特化したものではありません。

ですので、学習者によっては、「英検と関係ない単語ばかり覚えさせられる」と感じる方もいるでしょう。

もし、あなたが「とにかく最短期間で、英検1級に合格できさえすればいい!」というのであれば、Instant Word Powerはあなた向けの教材ではありません。

英検1級に合格するのが目的ではなく、英検1級合格レベルの英語力を得たい、そして合格後も長く維持しつづけたい、その先を目指したい。

そのために、多少時間がかかっても、自分の語彙力の底上げをしたい」という方に、まさにInstant Word Powerは適した教材なのです。

では語源を学ぶことが、なぜ英検1級合格につながるかというと、語源(英語のパーツ)を知っていることで、初めて見る単語でも意味を予測できる力が身につくからです。

英検1級の語彙問題には、超難問が度々登場します。選択肢の4つとも初見の単語であることもしばしば。

でも、語源を知っているとパーツから意味を予測して、選択肢から除外していくという戦略をとれます。

私が語源を学んでよかった、英検1級に役立ったと思ったのはこの点です。

他にも一度覚えた単語が忘れにくくなったり、新しい単語を覚えやすくなるというメリットもあります。

語源学習は、時間がかかるけれども英語力の底上げのためには価値がある学習だと思います。

時間をかけて、じっくりと取り組みたい。長く続く英語力を身に付けたい人には、Instant Word Powerをオススメします。

まとめ

最近は時々書店でも見かけるようになりましたが、日本ではまだまだ知られていないInstant Word Power

でも何十年もの時間がたってもいままだ単語学習のベストセラーである理由は、十分に理解できます。

ちょっと、とっつきにくいけど、少しづつ読み進めたら良さがだんだんわかってきます。

たとえ失敗しても1500円以下という驚きのコストパフォーマンスも魅力です。

ぜひ、みなさまも英語で英語を学ぶ世界に足をふみいれてみてください♬

Instant Word Powerまとめ
  • 英語で英語の語源を学ぶ教材
  • 英検準1級レベルが目安
  • インプットとアウトプットを繰り返す学習カリキュラム
  • 全38セッション、1セッションを3日間
  • 読解力も飛躍的にUPする
  • 英検1級の語彙には特化していない
  • 英検1級に役立つのは、単語の予測力

ABOUTこの記事をかいた人

忙しくても子育てしていても英語を学びたい、仕事に活かしたい人を応援・サポートしています。 2008年通訳案内士資格取得。現在は外資系企業に勤務。 2018年育児休暇を取得中に独学で英検1級に合格。 2019年現在TOEIC970取得 英検1級の勉強法や、仕事で使える英語術・コミュニケーション術を発信しています。 英語の勉強についてご質問&ご相談があればお気軽にお問い合わせください。