「いつか英語力が身についたら、英語を使った仕事をしてみたい・・・」
ともしあなたが今考えているなら、残念ながらそのいつかは来ません。
それにいつ気が付けるかが、英語を仕事にしている人としていない人の差かもしれません。
英語ができる人を憧れを持って見ている人は、
できる英語が身につく→英語を仕事にしてお金をもらえる
という順番で考えます。
実際は、逆なんです。
先に英語を仕事にしてしまうと、英語力はぐーーーーんと伸びます。
例えるなら、ちょっと自分のキャパより大きめの器に入ると、
その器のおおきさに合わせて自分も成長する感じです。
今回は、英語を仕事にしたいなら英語力が身につくまで待たずに行動した方がうまくいく理由をご説明します。
目次
英語を仕事にすると英語力が数倍伸びる
私の英語歴や英語キャリアは最初から華々しいものだったわけではなく、英語を仕事にしたいという憧れがありつつも、仕事に英語を十分に活かす機会もなく、20代もおわる頃まで、資格勉強ばっかりしていた、インプット過多な状態でした。
文法、単語力はある、ちょっと難しい英文も読めるけど、英語でコミュニケーションできない、スピーキングにコンプレックスがある、という典型的な日本人型の英語力でした。
それが、ちょっとだけ英語事務がある派遣の仕事をきっかけとして、仕事で英語を使うようになった時から、ぐーーーーんとアウトプットの場が増えました。
こんな例えがあります。
- 学生 = インプット
- 社会人 = アウトプット
英語に限らず、あらゆる知識・勉強したことって、学生の時はインプットばかりで詰め込み状態、社会人になってから急にアウトプットされられる、という経験ありませんか?
社会人は仕事を遂行するために自分の持ってる知識や経験を総動員して、アウトプットしなければならない。
これは英語においても同じです。
- 勉強 = インプット
- 仕事 = アウトプット
学生と社会人の図式と同じで、勉強はインプットに偏りがちです。
アウトプットの勉強もしてます!という方もいますが、大抵の人はインプットが多めになります。
一方で、仕事ではひたすらアウトプット。
仕事をすすめる上で、インプットをしている余裕などありません。
仕事というアウトプットの場があることで、英語のアウトプット力が飛躍的に伸び、結果ライティングやスピーキングが著しく向上するのです。
つまり、英語を仕事にすることは、英語力を伸ばすための近道なのです。
英語資格は英語の仕事を保証しない
あと、こんな考え方も間違いです。
「私は英検1級の資格もないし、TOEICのスコアも履歴書にかけるような点ではなく、英語を仕事にするレベルではない」
英検1級、通訳案内士、TOEIC990全てあったら英語を仕事にできるでしょうか?
それは保証されていないことです。
資格試験は、英語を磨くための手段でしかありません。
もっというと、自分の英語に自信を持つための手段といってもいいです。
英検1級はたしかに難しい試験ですし、それに合格した方の英語力は社会的にかなり保証されると思います。
ですが、現場や企業がその人の英語力がほしいかといったらそれは全く別の話なんです。
「英語を仕事にするために、一生懸命英検1級合格をめざしているのに!」
と気を落とされた方が、いらっしゃったら、その努力は無駄にならないし着実に前にすすんでいるので安心してください。
ただし、英検1級に合格することと、英語を仕事にすることは違う、ということを覚えておいてください。
資格試験は、英語力向上のために勉強を続けるためのマイルストーンであり、通過点です。
多くの人にとって、英検1級に合格することだけが目的ではないと思います。
その先にあなたが叶えたい夢、例えば英語を仕事にすること、などがあるはずです。
資格試験はその夢を叶える最初の第一ステップだと私は考えます。
私はTOEICより英検推奨派です。
英検は4技能のバランスがよいし、自分の英語力分析にも役立つし、合格・不合格があってわかりやすい。
英語学習者が、さらなる英語力向上を目指す資格試験に適していると思います。
ただし、英語を仕事にするなら、もう1歩が必要になるということを覚えておいてください。
英語の仕事のチャンスは誰にでもある
以前の私がしていた誤解の1つに「英語を使った仕事は、英語のプロにしか与えられない」ということです。
例えば、通訳とか翻訳とか、花形の英語職業が最初にイメージされがちです。
同時通訳、技術翻訳などは特殊な訓練を積まないと簡単にはなれませんし、それこそハイレベルな英語力が求められるでしょう。
でも世の中にある英語を使った仕事は、ハイレベルな英語力を求めるものだけではありません。
最初は、業務の10%ぐらいちょっと英語を使うぐらいの仕事からはじめればいいのです。
派遣でもかまいません。
英語事務、英文メールのやりとり、ぐらいだった英検2級程度でもできる仕事はたくさんあります。
そうやって小さい英語キャリアから育てます。
でも、英語が仕事になっただけで、あなたの英語力は伸びます。
例えば貿易事務の英文メールのやりとりを初めて担当することになったとします。
あなたが英語でビジネスメールをやりとりするのが初めてだったなら、毎日勉強の日々です。
働きながら、英語も学べるという、英語好きにとっては最高の環境になります。
まずはあたなができること・過去の職歴と英語を組み合わせて、どんな仕事があるのか考えてみてください。
英語キャリアをはじめたい!と思ったときから、あなたの英語キャリアのスタートです。
1回でも英語を使った仕事をしたことがあれば、それは次のキャリアにいかせます。
そうやってちょっとづつステップアップしていけばいいんです。
今は時間もなくて派遣の仕事もできないという人は、在宅ワークで英語をつかう臨時の仕事などもあります。
地域の英語ボランティアに参加してみるというのもいいでしょう。
私は最初の英語履歴書にボランティア英語ガイドの経験とかも載せてしまいました。
これならお金はもらってないけど、英語キャリアと言ってもいいですよね。
英語を仕事にしたいなら、英語を日常的に使う環境を自分から引き寄せていきましょう。
英語を仕事にするのは、日常的な英語環境を得る最高の手段であると私は考えます。
ぜひ、今できることから始めてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、英語を仕事にするために、知っておきたいことをお伝えしました。
今の英語力がどんなレベルであっても、英語を仕事にするチャンスは掴める!ということ。
英語ゼロキャリアと、英語キャリアの1歩を踏み出したのとでは、そこに雲泥の差があります。
- 英語を仕事にすることで英語力は飛躍的に伸びる。チャンスがあれば仕事にしよう。
- 英語資格は英語の仕事を保証するものではない。英語力を伸ばすための手段である。
- 英語の仕事は英語のプロだけに与えられるものでもない。小さな英語キャリアから始めて大きく育てよう。
- 英語キャリアはお金をもらう仕事じゃなくてもいい。ボランティアもキャリアになる。
自分にあった英語キャリアの1歩目は何か?と考えるだけでも、夢が膨らみますね。